マンション大規模修繕日記

マンション大規模修繕業務に係わる日記です。

晩秋の建物調査

先週末、建物調査診断を行いました。

雪が積もってしまうと、屋上防水や外構の調査だけではなく、外壁タイルや塗装の引張強度試験も低温によって難しくなります。

調査員も低温で手がカジカンデしまい、調査効率が大きく落ちます。

何とか、雪が積もる前に調査を終えることができて良かったと安心しております。

にも拘わらず、ここにきて、会社には建物調査診断の見積依頼が来ていますし、北海道建設新聞には、大規模修繕コンサル募集の広告が掲載されています。

もしも2026年の工事を想定しているなら、12月〜3月までの間に設計を進め、2025年の連休明けから夏までに施工会社を公募したいところです。

最近は、施工会社を決めるタイミングがどんどん早くなっており、大型物件は秋に公募をかけても施工会社の応募がほとんどない状況となりつつあります。

たとえ、調査を春に回しても、冬の間にできるところから業務を進めた方が良いと思います。



11月も忙しい

2025年工事の施工会社選定がどんどん進んでいます。

選定された施工会社との契約には、総会決議が必要ですので、総会を行行います。

大規模修繕工事の場合は、多くの組合で臨時総会を開き決議しますが、臨時総会と定期総会が時期的に近い組合の中には、定期総会でまとめて議決するケースもあります。

今年は、11月末に定期総会を開催し、大規模修繕工事を決議する組合がいくつかあり、その上、年内に臨時総会を開きたい組合は、師走の忙しさを避けるためか11月末にまでに開催したい意向があるようです。

そのため、11月最終週から12月第一週に掛けて5日連続で総会に出席します。

総会で大規模修繕工事けつぎの補足として、調査診断報告を行うため、その準備のために事前に配布する資料作成を今からおこなっています。


最近は何かと忙しい10月です。

10月も後半を迎えると小規模物件では、工事が終盤を迎えバルコニー検査が始まっています。

又、過去に工事を行った物件のアフターフォロー点検も雪が降る前に補修工事を終えるために追い込みが掛かります。

建物調査も雪が早かったり、寒気が入ると11月中旬が限界となります。

更に近年は来年工事の施工会社選定がどんどん早まり、いくつかの施工会社の話では、来年の工事の施工会社選定もそろそろ終盤を迎えようとしているとのこと。

「うちも、春に着工する工事は、大体施工会社が決まりましたよ」と伝えると

施工会社からは
「いやいや、春着工の工事だけではなく、秋の工事もほぼ決まっています」との答えが多く
中には「来年の工事はほとんど決まりました」との答える会社もありました。

大規模修繕工事を頼みたい管理組合の数に対して、施工会社の数が圧倒的に足りていないのかもしれません。


前回の大規模修繕工事では・・・

2回目以降の大規模修繕工事で施工会社選定を行っているとあちこちで「前回の大規模修繕工事では・・・」という声が聞こえてきます。

一番多いのが、「前回はもっと施工会社の応募が多かった」

二番目は「前回はこんなに工事費は掛からなかった」

三番目は「前回はもっと工事費を値引いてくれた」

そのほかには、「前回は工事の直前に施工会社を決めても間に合った」

札幌市内の駅前や大通、すすきのでの再開発によって、いわゆるゼネコン(総合建設業)と言われる施工会社が大規模修繕工事にほとんど応募しなくなってから3年以上たちます。

又、全国規模の大手マンション大規模修繕の専門会社同士の合併もありました。

現場監督の人手不足で開店休業状態の施工会社もあると聞きます。

ひょっとすると札幌圏でマンション大規模修繕工事の施工会社数は最も多かったリーマンショック後に比べ半分以下となっているかもしれません。

簡単にまとめると、前回は管理組合の買い手市場で現在は施工会社の売り手市場です。

つまり、前回の大規模修繕工事は管理組合が工事価格決定の主導権を持っていましたが、現在は施工会社の方が工事価格決定の主導権を持っているという状況です。





施工会社選定ヒヤリング会

ただいま、施工会社ヒヤリング会が集中しております。

先月だけで施工会社のヒヤリング会が3件ありました。

今月も何件か行います。

2025年の大規模修繕工事の施工会社選定が佳境を迎えています。

おそらく、10月いっぱいには、2025年の春工事の施工会社選定は終わると思います。

そして、年内に2025年工事の大半が施工会社選定を終えることになるかもしれません。

最近の傾向として、施工会社選定のタイミングはどんどん早くなっています。

工事前年のゴールデンウイーク明けから始まり、10月末までに春着工工事が、年末までに秋工事を含め、ほぼ決まってしまうようです。

以前は、春着工工事であれば年内に、秋工事であれば、工事を行う春先までに決めれば良いというようなスケジュールでした。

工事を行いたい管理組合に対して、工事を行う施工会社が少ないのかもしれません。

この傾向は今後もしばらく続くと思います。
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