マンション大規模修繕日記

マンション大規模修繕業務に係わる日記です。

この原因も結露と言われています。

eaa8dee2.jpg







この写真はバルコニーの手摺支柱の
根元の写真です。

しかし、根元が膨らんでいます。
まるでメタボなお腹の様です。
(私のこと)

アルミのパイプが膨らむだけなら
良いのですが

根元のコンクリートが割れる

さらに膨らむと柱の角パイプが
裂ける。パンクするといったことが
発生します。

この主な原因が結露とはなかなか
信じてもらえないと思います。

しかし先週お話したように
狭い空間に閉じ込められた空気の
中の水蒸気が冬季間結露するのと
同じ現象です。

ブログとブライアン・ウイルソン

最近ブログを読んだ昔からの友人には
「いつから文章書けるようになったの?」
と聞かれます。

私はずっと、文章が書けませんでした。
というより、文章を書くことが大嫌いでした。

その理由は、まず、字がへたくそ、汚い。
今でも自分で書いた字が読めないくらいです。
全く自慢になりません。

その上、文章を作るのに時間が掛かり
文章の構成が下手で書きなおしにさらに
時間が掛かるため、便箋二、三枚の手紙を
書くことすら一日掛かりの大仕事でした。

しかも清書の後に読み返すと、同じことが
何度も書いてあったり・・・

文章を書くことは全く、自分には向いて
いないとあきらめていました。

文章を積極的に書くようになったのは
パソコンを所有するようになってからです。

第1にワープロなら字が汚くても大丈夫
漢字を忘れても大丈夫・・

ところで、何でブライアン・ウイルソン
なのか?

ビーチボーイズのグッド・バイブレーション
という曲は、ブライアン・ウイルソンが
スタジオミュージシャンと共に数秒から
数十秒の短い曲(フレーズ)をどんどん録音
して、最終的にテープの編集で曲を作り
上げました。

このことを本で知り、この手法を応用して
文章を作ると良いのではないか?
とひらめきました。

まず、書きたいことを文章の構成を考えずに、
どんどん書きカット&ペーストで編集すれば、
構成が苦手でも簡単に文章を作ることが
出来ます。

とりあえず、書きたいこと 書かねばなら
ないことをワープロで打ち込んでから
「起承転結」の構成を考えるとすごく楽に
文章が作れます。

インターネットの発達で、仕事で電話や
FAX以上にメールを使わねばならなく
なったことも文章を書く理由のひとつです。

意味が通じない文章を書いているとトラブル
が起きてしまいます。

電話では意図を伝えるのにやたら時間が
掛かりFAXでは、字が読めないと苦情と問い
合わせの電話がはいるし・・・・

仕事の内容が一日中図面を書く仕事から、
業務全体をまとめることに変わったのも、
文章を書かざるを得なくなった理由の
ひとつです。

意味が通じる文章を書かないと仕事が
できない。

私にとってパソコンの普及とインターネット
の発達、そしてブライアン・ウイルソンが
いなければ、一生文章を書く機会もなく
このブログを始めることもありませんでした。

文章を書く事が苦手な方は、このブライアン式
文章作成法試してみてください。

原因と修繕方法

f22ea3f6.jpg




鋼製笠木の下から錆び汁が出て
いる場合は内部の結露による
さびを疑います。

鋼製笠木は錆びてしまうと
再利用は不可能です。

多くの場合撤去を行います。

アルミの笠木を取り付けることも
ありますが、多くのケースでは
モルタルで笠木を形成し

その上からウレタン防水を
施工して仕上げを行います。

アルミ材がまだまだ、高価で
あった25年前に建てられた
マンションには鋼製の笠木が
数多く使われています。

新築時には、ウレタン防水の信頼性
が高くなかったために鋼製の笠木
を設置したものと思われます。

現在はモルタルで補修を行い
ウレタン防水を行う方法が最も
コストが掛からずに、確実に結露を
防止できる方法です。

ただし、ウレタン防水は塗り厚に
よって耐久性に差が出ます。

2ミリが標準的な厚みです。

特に垂直面の塗り厚の確保には
充分気をつけてください。


屋上笠木内の結露の原因

e34ad604.JPG





実験結果を受けてこのマンションの
ほかの部分の笠木を一部撤去すると
写真のように錆びていました。

ウレタン防水で密閉されている部分
の空気は気温や日射によって暖めら
れると同じ体積でもおおくの水蒸気
を取り込むことができるように
なります。

コンクリートの中には水が大量に
含まれていることや

コンクリート自体に防水性はないため
水を透過させる性質があります。

その、暖かく湿った空気が密閉された
ままで気温の低下によって冷やされる
と空気中の蒸気が水となってしまいます。

密閉されていなければ大丈夫なのですが
防水材、シーリング等によって密閉
されると結露が発生しやすくなります。

専有部の結露と同様に空気が動くことが
結露防止に役立ちます。

漏水が起きた時に、原因を追究せずに
周囲を防水したり、シーリングする
事は漏水防止の目的の逆効果になり
かねません。

結露を増やし、漏水が増える結果に
なることもあります。

これと同じことはバルコニーの先端
部分に鋼製の笠木を付けている
マンションや共用廊下窓下に鋼製
の笠木をでもおこります。

意外な場所の結露

6b473600.JPG





大規模修繕の調査診断を行って
いると建物の意外な箇所で結露が
発生しているのを目にします。

写真はあるマンションの廊下屋上部分
防水の鉄製笠木内の結露実験の写真です。

プラスチック板の内部に水滴が
ついているのが分かると思います。

鉄製の笠木の内部に空洞があり
その中の空気に含まれる湿気が冬季間
結露水となって廊下天井に水漏れが
発生していました。

漏水に驚いた管理組合は修繕工事を
担当した施工会社を呼び、原因を確かめ
ました。

第1回目の修繕工事を実施した施工会社は、
屋上からの漏水の原因が鋼製笠木内の結露
ではなく防水の経年劣化による破断が原因だ
と強く主張したため実験となりました。

この部分だけではなく、屋上全体の防水改修
も勧められたそうです。

実験の結果は一目瞭然です。

多額の費用を掛けて全く意味がない屋上
防水の修繕工事を行うことを回避できました。

この部分に結露が発生しやすいことは
大規模修繕の施工を何件か経験していても
なかなか理解されない事象です。

このように共用部、専有部の水漏れの原因
が結露とは気が付かない意外な例も
多々あります。

原因を究明して適切に対処することが
重要です。
Archives
Categories
訪問者数
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

記事検索
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ