マンション大規模修繕日記

マンション大規模修繕業務に係わる日記です。

2010年08月

地デジ対策

お盆で実家に帰っていましたが、そのときに気になったことがあります。

それは、テレビを見ているとまだ地デジ対策をしていないため、時たま「警告」のようなテロップが画面に表示されることです。

実家はまだ、地デジ対応していないんだと思い屋根に登ってみましたが、アンテナが見当たりません。

付近に建つ高層マンションのおかげで電波障害が発生してしまいご近所と一緒に共同アンテナを建てて対応しているようです。

年間3,000円の負担があるようです。

地デジ化によって電波障害が劇的に改善されることになるため共同アンテナは不要になるそうです。

では、どこからテレビ電波を受ければ良いのか?

いろいろと調べてみると来年7月以降は、各自でアンテナを立てて対応する必要がある様です。

つまり、電波障害の元になったマンションからの保証はなくなってしまうようです。

納得できないような、仕方がないような複雑な気持ちですね。

行方不明の高齢者

私には、100歳を超えた祖母がおります。

今は老健施設に入っております。

お盆の期間中は自宅に戻ってきており、私も実家で暮らしておりました。

本日カンファレンスと言って、医師、看護士、介護士、ケアマネージャーが一同に集まり、今後の療養方針について話し合い、そこに同席いたしました。

医師のお話では、持病もなくすこぶる元気とのことで、一安心しました。

好き嫌いもなく、杖をついて、自力歩行ができます。

ただ、軽い認知症が出ており、記憶、時間の感覚があいまいになっております。

これは、年齢を考えると仕方がないことのいようです。

そんな祖母を見ていると昨今の行方不明になっていた高齢者の存在というのは、にわかに信じがたいものがあります。

家族は、姿が見えなくなったら真っ先に警察に連絡するはずです。

迷子になったら自力で帰ってこれないと思います。

やはり、亡くなっても届け出をしていないのが、ほとんどなのでしょうね。



 

終戦記念日

本日は終戦記念日です。

数日前から大東亜戦争をテーマにしたテレビ番組がたくさん放送されています。

「平和が大切」「戦争はしたくない」というのはわかります。

しかし「戦争は悪いこと」といわれると、違和感があります。

日本の以外では、戦争は国際紛争の解決手段であり、政治の延長線上にあるものですから、良いも悪いもないことと感じています。

歴史の教科書は、ある意味戦争の歴史ですし現在も各地でアフガニスタンをはじめとする世界各地で「戦争」は絶えません。

さらに映画、ドラマ、アニメの形で戦争が放送されない日はありません。

「我々は心のどこかで戦争が好きなんだ」と考えないと現状を理解できません。

いつの間にか

台風はどこかへ行ってしまいました。

いつものことですが、台風が接近すると社内は慌しくなります。

現場に電話をして対策を指示する社員

どうしても、心配で現場を見に行く社員

特に大型台風が接近すると、現場担当しているすべての現場を点検に出かけます。

屋上の材料が風で飛ばされないように点検したり

足場のシートが強風にあおられ、足場が崩れないないように

大雨で漏水事故がおきないように

現場監督を信用しています。

でも、自分の目で確かめておかないと電話での指示だけですとどうしても不安なんです。

万が一、事故が起きてしまうとお客様にご迷惑を掛けることになります。

たった、1回の事故でそれまでの努力が無駄になってしまいます。

笑顔で大規模修繕を終えることができなくなります。

そんなことを考え、悩むより、現場を自分の目で確かめたほうが気が休まります。



大規模修繕工事が適さない時期

全国的に猛暑が続いています。

マンション大規模修繕工事は屋外の環境に左右されやすく、外気温によっては工事ができないことがあります。

特に塗装やウレタン防水といった工事が外気温に大きく左右されます。

ともに化学反応を利用して、液体材料が固体になるからです。

塗料が固まったり、ウレタン防水が固まるのは化学反応のおかげです。

化学反応の多くは、温度に影響を受けます。

温度が高くても、低くても上手くいきません。

塗装は5℃以上です。高ければ良いかといえば、塗装表面に気泡が生じてしまう危険性があるため、日射が激しかったり、あまり気温が高いときはお勧めできません。また湿度が85%より高いときも工事ができません。

つまりこの範囲から外れる低温時と高温多湿時には工事ができません。

関東地方でいえば、梅雨の時期 寒冷地では冬季間です。

このように考えると工事の時期は

関東地方では、9月から12月まで1月から6月まで

9月から6月までの任意の時期でもかまいません。

寒冷地では、4月から8月、8月から11月までとなります。


あるマンションの防水の納め方

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このような納め方をしているマンションもあります。

手すりが防水層を突き抜けています。

防水層はフロ桶と同じで、排水口以外に穴が開いていては、意味がありません。

一体誰が修繕工事を行ったのかわかりませんがあまりにもひどい状況です。

幸いにも新築時の防水層の劣化が効いていて、水漏れはありませんでした。





コンクリートがボロボロですが

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写真のマンションは建物に仮設足場を掛けてから調査を行ったところコンクリートの硬化不良で「オコシ」となっている部分が(硬化せず、ボロボロになっていました)が見つかった例です。

築30年のマンションです。

経年劣化なのか初期の不良なのかはわかりませんでしたが、とにかくコンクリートが「オコシ」状の部分を撤去し、健全なコンクリートに置き換えなくてはなりません。

悪い部分を取り除いた写真です。

幸いにも鉄筋は健全でしたので、助かりました。

施工会社も中途半端な工事とせず、今後40年間持つような修繕とすることに同意してくれたため、工事期間を延ばしてでも徹底的に直しました。

ゲゲゲの女房

NHKでは久しぶりの面白い朝のテレビドラマです。

以前から水木しげるは漫画も面白いが本人も面白いという評判でした。

インターネットで検索すると「水木しげるの逸話」がたくさん載っています。

テレビドラマではあまり深くは触れられていませんが、戦争で南方に行き現地の人との交流が深く、終戦を迎えても日本に帰らずに現地に残るつもりでいた話があります。

どうもこのあたりが、人としてのスケールの大きさが違います。

マークスさんお久しぶりです。

マークスさんからこんなコメントをいただきました。

****************

しばらくブログ訪問の間が空いてしまいました。

参考になる情報と資料をありがとうございました。

今、理事会の運営を推進するほうに時間を割いています。

「爆裂」すごい表現ですね。
ダイナマイト、爆弾を連想します。

建設業界用語なのでしょうが、もう少し馴染みやすい一般的な表現ができないものでしょうか。

シーリング、ケレン、パラペット・・・・どれも判り難い。
シーリングはsealingとceilingがあり、予算のシーリングと良く使われますが、
これは後者で建設でのシーリングは前者ですね。

恐らく、これら用語の元凶は建設省、今の国土交通省デショウネ。

エフロレッセンス、チョーキングです。
チョーキングは語源を考えると笑えますね。

****************

マークスさんへ

私は専門用語をできるだけ使わないようにしています。
たとえば、ひび割れのことをクラックと言う人もいますが、多くの人がひび割れはわかりますが、クラックでは何のことかわからないからです。

社内でも、クラックは禁止です。

爆裂は、強烈な表現ですが、ほかに適切な言葉がありません。欠損といっても、何かをぶつけて欠けたイメージが先行します。あの硬いコンクリートを錆びの力で内部から割ってしまうので、このような名称が付いたような気がします。

同じ建築・設計業界でも言葉・用語が混乱しています。

たとえば、シーリングに関してはいろいろ使用例あります。
ひとつに天井のことをシーリングとも言います。
そのため、天井照明のことをシーリングライトと言います。
インテリア(内装)関係の方はよく使います。

多くは防水材のシーリングを指しますが、同じものをコーキング(詰め物)と呼ぶ人も居ます。
どちらも正式名称なのですが、使い分けはしていません。

どれもほかに日本語に適当な名称がないためだと思います。

ケレンにいたってはその語源すらわかりません。(インターネット上を検索しました)

建築業界の慣用句としかいい様がありません。

そのため、大規模修繕マニュアルや補足資料の巻末には「用語辞典」をつけていますが、まだまだ足りないのかも知れませんね。(ケレンが載っていません)

大急ぎで大規模修繕を行った建物

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弊社に決定するまで、紆余曲折がありましたが
大急ぎで設計のための調査診断を行いました。

その結果

・外壁塗装、バルコニー天井の塗装(写真)が広範囲に浮いている

・外壁のコンクリート箇所躯体に落下の危険性が高い部分がある

特にバルコニー先端モルタル塗りの部分は危険性が高い

・バルコニーの笠木の腐食が激しい

・屋上防水は怪しい防水収まりが多く漏水の危険性が大きい

・あとから付けた共用廊下のアルミサッシがの老朽化が激しい


その結果落 下事故と漏水事故を防ぐことが目的とした設計方針を立てました。。

・外壁塗装は一度すべてはがす

・その上で外壁のコンクリート箇所躯体を全面調査し不良箇所はすべて直す

・特にモルタル塗りの部分は綿密に検査する

・バルコニーの笠木は全面撤去する

・屋上防水の怪しい防水収まりはすべて直す

このような方針に基づき設計を行いました。

落下事故と漏水事故を防ぐことが目的です。

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