マンション大規模修繕日記

マンション大規模修繕業務に係わる日記です。

2014年03月

お客様は、見ない・読まない・理解しない 3

簡易補助錠の取り付けについて

同じ現場でお客様に配布した簡易補助錠の取り扱い説明書です。

チェック前の説明書では、初めてこの金物を見る人にとって黄色マーカーで色塗りした部分がわかりません。

「固定金具」「窓枠とかまちの間」がどの部分なのか?

「内側の窓枠の方に寄せ、下または上、または両方に取り付けてください」何をどうすれば良いのかわかりません。

正しくは、お客様は「理解しない」のではなく、「理解したくとも理解できない」というのが実情です。

では、どのように改善すれば良いのでしょうか?

答えは「マンションの居住者と同じ目線で考える」ことです。

そのためには、

専門用語は極力避ける。

主語と述語を明確にする。

直感的にわかりやすい表現を心がける。

これを徹底するだけで、お客様は自分が「何をどうすれば良いのか」が格段にわかりやすくなります。

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お客様は、見ない・読まない・理解しない 2

ある現場では、居住者の皆様に網戸を外して頂くために「チラシ」をつくりました。

事前にチェックすると「とても分かり難い」

最後の「網戸を上に持ち上げながら、下部を手前に引くと、網戸が外れます」

この部分が建築に不慣れな人にはわからないと感じ修正をお願いしました。

「網戸の写真」ではなく、「網戸の動かし方」をイラストで表現してもらいました。

読んでもわからない部分を直感的に理解してもらうためにはイラストが有効です。

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お客様は見ない、読まない、理解しない

大規模修繕の工事が始まると施工会社から居住者の皆様にいろいろなお願いをすることになります。

おもに掲示板をつかった掲示と配布物の手段をとりますが、ただ、掲示すればよい、配布すればよいのではありません。

まず、居住者の皆様が「見て」くれて、「読んで」くれて、「理解して」頂かないと居住者が施工側に協力したくとも協力できません。

お客様に「見て」もらい「読んで」もらい「理解して」頂く工夫をするのは施工側の仕事です。

「お客様に伝わらないのは工事側に問題がある」という前提に立たないと、コミュニケーションが上手くいきません。

これを現場監督がしっかりと理解していないと現場は上手く行きません。

これを理解している会社や現場監督はまだまだ少数派だと思います。

その間を取り持つのが設計事務所の仕事だと思います。

写真のような掲示では、まず、見てもらえません。

見てもらうためには、掲示は目線の高さにすること。

また、字を大きく、用紙も色紙を使うなどの工夫が必要です。

さらに何をしてもらいたいのか簡潔かつ明確に書くことが大事です。

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