マンション大規模修繕日記

マンション大規模修繕業務に係わる日記です。

2016年06月

国民投票と支持層

報道で大々的に取り上げられているイギリスのEU離脱の是非を問う、国民投票ですが、私には、わからないことが二つあります。

一つ目は、なぜ、国民投票でこんな重大事項を決めることにしたのか

二つ目は、離脱支持は高齢者の60%、残留希望は若年者の70%という結果

我が国が明治維新の時に全世界の政府にありようを研究し、議会制民主主義の手本としたのは、イギリスでした。その当時、世界で一番優れていると評価した制度です。

しかし、そのイギリスの議会制民主主義が自国の将来に対して、最も重要なEUに留まるべきか離脱すべきかという問題を「国民投票」といういわば「人気投票」で決めようとしたか。

「国民投票」とは、政治についての重要決定事項を政治のプロである政治家が責任放棄し、どんなに頑張っても大多数が政治の素人でしかない国民に判断を押し付けることです。

「国民投票が政治の最善の方法」と考えている方も少なくないかもしれませんが、例えば、ご自分の職業で想像していただきたいのですが、専門家が持つ圧倒的な情報量、経験にたいして、その分野の素人は、時に良い意見を言うことができますが、総合的には、太刀打ちできないことはあきらかだと思います。

さらに政治の素人でしかない国民の判断は、ナチスドイツの台頭、ヒットラーの総統就任を許し、やがて第二次世界大戦へと繋がりました。

国民投票が、最善の政治判断の方法ではなかったったことも、全世界が共通認識としているところです。

重要な案件に対して、決断を下した政治家が、国民からどんなに罵られようと、恨まれようと、時には暗殺されても、自らが政治のプロとして、その国の未来に対して、責任をもって、正しい判断を下すことが、政治家の使命ではないかと思います。

報道を見ると、今回の国民投票の背景には、EU内の国民の移動自由化により、東欧からの移民がイギリスに押しかけ人が増えて、国内の充実した医療、福祉、教育といった公共サービスが受けられなくなっている現状があるといいます。

このような状況にあっても、若年層はEUに留まることを望み、逆に高齢者層は公共サービス低下を恐れEUから外れることを望んでいます。農業や漁業、建設業といった場面でも、移民問題が大きく影を落としています。

しかし、「国民投票という制度」が広く容認され、正しいことになると、ロシアとウクライナ問題と同じことが起こる危険性があります。

もともと、EUに留まるか、離脱するかは、高度に政治的な判断を求められる課題だと思います。

国民投票となると、国の将来よりも、現在の自分のことを基準として判断せざるを得ません。

いずれの意見に決まっても、自分たちと異なる意見を持つ人に対して、排除したいという感情を持つようになります。

現に残留派の若者は、離脱派の高齢者に自分たちの未来を奪われたと感じているようです。

「安かろう、悪かろう」か、「安くてもキチンとしている」のか?

施工会社選定の続きです。

応募条件を決めて、公募した際に、あまり名前が通っていなくて、条件ぎりぎりクリアかいくつか外れる会社の応募が必ずあります。

応募した会社のうち、すべての条件をクリアした会社が5社以上あれば、条件を外れる会社に見積依頼をしなければ、良いのですが

応募数が少なく、応募6社で条件をすべて満たす会社が3社しかなかった場合、3社に見積もり依頼を行い、3社を落選とするか施工会社選定でいつも頭を悩ませる問題です。

6社すべてに見積もり依頼をしたときに、条件から外れる会社の見積もり金額が条件を満たす会社より圧倒的に安いことが多々あります。

このようなときに、どうすればよいのか?

安かろう、悪かろうの会社なのか

安くてもキチンとしているのか

見積の項目は各社共通なので、判断できません。

こんな時のために、いくつかの書類の提出を義務つけています。

仮設計画図

工程表

現場監督のプロフィール

提案書

これだけの書類を見れば、その会社の実力、経験、現場監督の力量が見えてきます。

噂を信じてはいけません。

只今、あるマンションの大規模修繕の施工会社選定を行っています。

施工会社を決めるためには、1次、2次、3次と3回の選定を行います。

選定のたびに候補の会社が減っていきます。

1次選定 書類審査 応募全社から見積依頼する会社を選ぶ 多数⇒5社

2次選定 見積審査 見積を徴収した会社から最終候補を選ぶ 5社⇒2〜3社

3次選定 ヒヤリング 施工会社と面談を行い、交渉相手を選ぶ 2〜3社⇒1社

このような感じで進めていきます。

どの段階においても、選ばれる会社、選ばれない会社が出てきます。

どのような基準で選ぶか、選ばないかが問題となります。

このようなときに「A社は評判が悪い」といった理由で特定の会社を落とそうとする方が出てきます。

その方に、「誰からどのような評判を聞いたのですか?」と伺っても、明確な答えが返ってきません。

「いや、誰だったかな」と答えはあいまいです。

普段から、発言力の強い方の一言でしたら、一緒に参加されている理事さんの中には、「じゃあ、やめておきましょう」と流されてしまう人もいます。

しかし、あるマンションでは、お一人の理事がきっぱりと、「残すにしても、落とすにしても、明確な理由が必要だ」という意見を述べられました。

正論ですね。

根拠の無い噂で物事を決めた場合、総会の時に、選定理由について質問された場合、適格な理由を説明できないと総会が紛糾してしまいます。

臨時総会が開催されました

今週の日曜日、コンサルを行っているマンションで区分所有者からの要望で「外壁及び内壁の開口部を広げる件」についての臨時総会を開催しました。

この件は、共用部の変更にあたり、特別決議となり組合員の4分の3の賛成が必要となります。

こちらは、300戸を超える大型マンションですので、これまでの経験から、賛成票を集めるのが、大変とのことから、1月早々から理事会と修繕委員会一緒になって広報を行い続け、やっと今日の臨時総会を迎えることができました。

私は「これまでの経緯」と「工事の内容」についての説明を行いました。

総会での決議の結果、賛成票が4分の3を超えることができました。

半年間の皆様の苦労が報われました。

ありがとうございます。

理事会、修繕委員会、区分所有者、私と関係者一同、結果にほっとしております。

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