マンション大規模修繕日記

マンション大規模修繕業務に係わる日記です。

2019年09月

管理組合検査を行いました。

施工会社の社内検査、設計事務所の検査を行い、バルコニーの居住者検査を行った上でやっと管理組合検査となりました。

この現場はバルコニーウレタン防水の出来が悪く、平面部分が波打っていました。

ちょっと滅多にない出来の悪い仕上がり状況でした。

あまりの出来の悪さにウレタン防水工事の途中で現場監督が「切れて」職人さんを全て入れ替えました。

そのために、新しく入った職人さんは不出来なウレタン防水のまま、後を続けることはしません。

撤去、補修から手を付けざるを得なかったため(いわゆる手戻り)工期がひと月伸びました。

この現場監督さんはバルコニーウレタン防水の出来が工事の出来に直結していることを熟知しているため、あえて工期が伸びる手戻りを選択しました。

監理者としては、「工事の見た目の出来よりも工期が大事」と言いたい気持ちもありますが、こんな奇特なことを申し出る現場監督に出会ったことはありませんでした。

そのため、総合定例会議の席で組合に相談をして、工期延長願いを出すことで理事会、修繕委員会協議の上、工期延長の了承をして頂きました。

更に徹底的に社内検査を行い、事前に不良個所を取り除いたため、工期延長に対して居住者の皆様からのクレームはありませんでした。

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施工会社の社内検査

ある現場でバルコニー検査に際して社内検査を徹底するように厳しくお願いをしたところ写真の様に赤いチェックテープが多数ついていました。

他の現場の様に設計事務所のチェックテープでバルコニーが染まることが無くなります。

ここまで徹底的にチェックしてもらえば、設計事務所検査はかなり楽になります。

不良個所のチェックテープを貼るという本来業務ではない事から解放されます。

設計事務所のチェックは紫のテープ程度で済み本来の業務ができる様になります。

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施工会社へ社内検査のお願い

設計事務所の完了検査を行っております。

しかしながら、チェックの量がとても多く、閉口してしまいます。

本来であれば、設計事務所がチェックを行う前に施工会社がチェックを行い、修正をした後に設計事務所の完了検査が望ましいです。

施工会社の検査も現場担当者が行う現場検査

施工会社の品質担当が行う社内検査

と2つの検査があります。

設計事務所は施工会社が適切に品質管理を行っていることを確認するのが本来の工事監理です。

設計事務所が不良個所すべてにチェックテープを貼る検査を行うのはちょっと違うのかもしれません。

昨今の人手不足の中、施工会社の社内自主検査に続いて設計事務所検査を行っております。

又「社内検査のチェックテープが無い部分は完了検査を行わない」と事前通告しています。

今回は来週の設計事務所検査に先立ち施工会社の社内検査が行われていました。

施工会社や現場監督によってこのあたりの対応に差があります。

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バルコニー検査の事前申し送り

来週、完成間近の物件で社員総出でバルコニー検査を行いますが、それに先立ちまずは私が事前に完了検査を行い、チェックポイントをまとめて社内に周知し社内共有します。

ウレタン防水のトップコートのカスレ

外壁と巾木(ウレタン防水)の端部の処理が良くない

ウレタン防水の塗膜が薄いために下地補強が出てきている

塗装の不良(毛羽立ち)

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