マンション大規模修繕日記

マンション大規模修繕業務に係わる日記です。

2022年04月

日本語力を身に付ける大切さ2

管理組合の皆様と打合せを行う時に大切なのが「分かりやすく説明する力」と「人の話を素直に聞く力」ですが

組合員向けに資料を作る時には更に「伝わる文章を書く力」が必要です。

組合の皆様から文章で要望を頂いた時に必要なのが「文章を正しく読む力」です。

「文章を正しく読む力」はまだしも「伝わる文章を書く力」の習得は一朝一夕ではできません。

特に学校を卒業した以降に図面は書いても、文章は書かない設計事務所の建築技術者に日本語力が問われます。

自分自身、伝わる文章を書くことは、なかなか難しいと思っておりますし、毎日が苦労の連続です。

例えば、大規模修繕工事を始める為には、管理組合の総会で組合員の皆様の過半の賛同を得ることが必要です。

そのため、弊社では、設計事務所が大規模修繕工事に関する「総会議案書」や「施工会社の選定記録」の原案を作成しています。(管理組合さんや管理会社さんがこちらにお願いする事が多いです)

更に工事期間中は施工会社から居住者に向けて発信する「掲示物」や「お知らせ」の事前チェックを行っています。

この場面では、現場監督に日本語力が問われますが

「何度読んでも、一体何ををお願いしているか分からない」

「具体的にどのように行動したら良いか分からない」

といった「掲示物」や「お知らせ」が少なくありません。

見て、5秒以内に小学校3年生でも依頼内容が分かるような「掲示物」や「お知らせ」が理想です。

どの施工会社にも居住者への「掲示物」や「お知らせ」のひな型がありますが、それを上手くその現場の今の状況に合わせ、再構成することが難しいのです。

始めのうちは、施工会社から送られてきた「掲示物」や「お知らせ」の中の文章を見て、何かおかしいと思っても上手く添削、修正依頼が出来ません。

自分に「伝わる文章を書く力」を身につけない限り的を射たチェックができないという事なのかと思います。

日本語力を身に付ける大切さ1

マンション大規模修繕工事に携わるようになってつくづく、管理組合の皆様との意思疎通の難しさを痛感しております。

つまるところ、日本語力を身に付けることの大切さです。

管理組合の皆様との意思疎通で必要なスキルは、「分かりやすく説明する力」「人の話を素直に聞く力」「伝わる文章を書く力」「文章正しく読む力」などです。

しかしながら、これらのスキルは、義務教育、高校、大学で学んだはずですが、社会人になってから学ぶ機会はなかなかありません。

建築技術者は若いうちは建築の技術力さえあれば良かったのですが、歳を取るに従ってだんだん施主(お客様)への説明能力が求められるようになってきております。

マンション大規模修繕では、設計事務所決定のためのプレゼンテーション、調査内容の説明、調査診断結果の説明、設計内容の説明、施工会社選定手順の説明、選定結果の説明・・・と説明する機会がたくさんあります。

「分かりやすく説明する力」これが、あるとないとでは、仕事の困難さが大きく変わってきます。

又、業務を受注し調査診断が終了すると毎月1度組合の皆様とお会いして打合せを行いますが、その時大切なのが「分かりやすく説明する力」と「人の話を素直に聞く力」です。



塗装物件の色彩アンケート

最近では少なくなった外壁が塗装物件の色彩アンケートを行っています。

塗装見本をA4版程度の手板見本で作っても、色彩の面積効果(面積が広くなると薄く感じる)で薄い色を選択し兼ねません。

写真の様にできるだけ大きな見本を作成して、組合員に見てもらいアンケートを取ることをお勧めします。

色彩見本の下にあるのが、CGパースです。

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理事会と修繕委員会の役割分担

大規模修繕工事を行う上で、大規模修繕工事に対応する管理組合側の組織は理事会と修繕委員会があります。

例えば、今年工事を行う物件ですと理事会対応が4件、修繕委員会対応が4件とほぼ半々です。

調査診断から工事監理迄早くて2年掛かります。長い組合では、3年、4年と掛かります。

理事の任期が1年、2年という組合が多いので、多くの物件では、入れ替えになりますが、修繕委員会は最初から最後までお付き合い頂く事が多いです。

設計事務所としては、最初から最後までお付き合い頂ける修繕委員会があった方が何かとやりやすいです。

中でも、理事が毎年全員入れ替わる組合は、情報の引継ぎが難しく、大規模修繕工事に対応するのは、ちょっと大変です。

出来ましたら、任期が切れた理事の方には、修繕委員として残って頂けると、大変心強いです。

工事に際して、理事会の皆様方に工事の総合定例会議に出席して頂く事も多いのですが、修繕委員会がない組合の理事の皆さんは負担が非常に大きくなります。

できれば、理事会と修繕委員会で役割分担をして頂き、理事会の中から修繕のご担当を決めて頂き、修繕委員会にオブザーバー参加して頂ければ、双方の負担がかなり減ると思います。

理事長だからと言って、理事会、修繕委員会の会議の両方に長の立場で参加されると、欠席することが出来なくなりますので、非常に負担が大きくなります。

特にお仕事が忙しい方は、負担が大きいと思います。



各部色決め

3月から着工した物件では、各部の色決めを行いました。

事前に施工会社と設計事務所で現状色に合わせた候補色を決めて、修繕委員に了解を得て行きます。

外壁、天井、鉄部と各部位ごとに現状の色に合わせたサンプル色を作ります。

鉄部であれば、微妙に違う色が塗られている場合がありますが、できる限り統一します。

これは後日のタッチアップ作業の時の混乱を少なくするためです。

又、内装の塗装色についても検討します。

外部の色は、できるだけ現地で日中色合わせをした方が、良いと思います。

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3週連続の休日出勤

3月27日は施工会社選定プレゼン、4月3日は設計事務所選定のプレゼン、10日は大規模修繕工事・施工会社選定の臨時総会と3週連続で日曜日に出勤です。

流石に明日は代休を取ります。

この時期、現場は仮設足場を設置中ですので、なんとか代休が取れますが、もう少しして、工事が本格化すると代休も取れなくなります。

平日の夜若しくは土曜日に理事会、総会という組合が多くなってきていますが、未だに日曜日に理事会や総会といった組合行事を行う組合も少なくありません。

工事中の日曜日の理事会と工事の総合定例会議を兼用を希望する組合もあります。

施工会社の現場担当者は、小規模物件の現場では、一人しか配置がない事も多く、工事期間中の平日は現場を稼働させるため、代休が取ません。

この場合、2週間休みなしで現場監督は働く事に成ります。

このような状況は過労から注意力散漫になり、安全管理上、高所作業を行う事も危険な状態になります。

設計事務所の立場からできるだけ日曜日の理事会と兼用で工事の総合定例は避ける様にお願いしています。
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