今回のような工事施工上の問題は、本来起きてはならない事です。
しかしながら、超高層ビルの建て直し問題の遠因がいくつかあると感じた大きな理由ですが、今の社会情勢の中で「手を抜いて儲けよう」とはだれも考えないからです。
一度「手抜き工事を行う会社」のと評判が付くと、全国的に展開している会社には、取り返しのつかない程の大きなイメージダウンとなり、会社が傾く程のダメージを受けるからです。手抜きによって得られる金額があったとしても、全く何の得にもなりません。
つまり、問題の原因が「単純な施工会社の手抜き工事」ではなく「会社、支店又は一担当者だけの問題ではないと想像できます。
なぜなら、現在の建設業界を取り巻く問題は、いろいろな要因が複雑に絡みあっていて、単純な問題ではないと感じているためです。
しかもそれは、これまで発生した数々の社会的な問題から関係者が建物ユーザーと建設業界で働く人のために良かれと思った施策と現実の間に生じた矛盾でもあるからです。
例えば「建設関係の事件、事故が起きるたびに建築基準法等の規制がどんどん強化されること」と「その規制が総合的な品質向上に結びつかない上に下手をすると品質低下の遠因となりかねない」矛盾であったり
「施工会社による職員労働時間の過剰労働から守るための勤務時間の厳しい管理」と「職員が一人前になるまでに必要な時間が圧倒的に不足してしまう現実」であったり
「社員の雇用を65才まで守る施策」が「役職定年によって社員の収入が大幅に減る事によって逆に現在所属している会社からベテラン技術者の離職する人が増えてしまうこと」
これらの矛盾は最終的に技術者に向かってしまい「建設会社の技術系社員の圧倒的不足」に繋がっている様な気がします。
経済的な要求から発生してしまう矛盾もあります。共にその立場になれば当たり前に要求してしまう内容です。
「材料、労務費のこれまでにない値上がり」と「施主からはコストダウン求められる」その上で品質は厳しく求められる。
工事会社は請負契約を結ぶことが大半ですから、一度、契約を結ぶとそれ以降に工事に係るコストが急上昇しても、増額が認められることは滅多にありません。
さらに建設会社だけでは、解決できない問題と矛盾もあります。
「職人さんの異常なまでの不足」と「強く求められる工期厳守だけではなく工期の短縮」その上で「品質確保の強化」
これらの問題が複合的に絡み合い、施工会社が品質が守れない状況に追い込まれ、結果として今回の超高層ビルの建て替えに繋がったのだと思います。
もちろんこの様な厳しい社会状況の中でも基準を満たす工事を行うことは当たり前のことなのですけど。
再発防止のためには、まず「無理のない工期」「無理のない工事費と実行予算」の社会的な理解と容認が必要だと思います。
しかしながら、超高層ビルの建て直し問題の遠因がいくつかあると感じた大きな理由ですが、今の社会情勢の中で「手を抜いて儲けよう」とはだれも考えないからです。
一度「手抜き工事を行う会社」のと評判が付くと、全国的に展開している会社には、取り返しのつかない程の大きなイメージダウンとなり、会社が傾く程のダメージを受けるからです。手抜きによって得られる金額があったとしても、全く何の得にもなりません。
つまり、問題の原因が「単純な施工会社の手抜き工事」ではなく「会社、支店又は一担当者だけの問題ではないと想像できます。
なぜなら、現在の建設業界を取り巻く問題は、いろいろな要因が複雑に絡みあっていて、単純な問題ではないと感じているためです。
しかもそれは、これまで発生した数々の社会的な問題から関係者が建物ユーザーと建設業界で働く人のために良かれと思った施策と現実の間に生じた矛盾でもあるからです。
例えば「建設関係の事件、事故が起きるたびに建築基準法等の規制がどんどん強化されること」と「その規制が総合的な品質向上に結びつかない上に下手をすると品質低下の遠因となりかねない」矛盾であったり
「施工会社による職員労働時間の過剰労働から守るための勤務時間の厳しい管理」と「職員が一人前になるまでに必要な時間が圧倒的に不足してしまう現実」であったり
「社員の雇用を65才まで守る施策」が「役職定年によって社員の収入が大幅に減る事によって逆に現在所属している会社からベテラン技術者の離職する人が増えてしまうこと」
これらの矛盾は最終的に技術者に向かってしまい「建設会社の技術系社員の圧倒的不足」に繋がっている様な気がします。
経済的な要求から発生してしまう矛盾もあります。共にその立場になれば当たり前に要求してしまう内容です。
「材料、労務費のこれまでにない値上がり」と「施主からはコストダウン求められる」その上で品質は厳しく求められる。
工事会社は請負契約を結ぶことが大半ですから、一度、契約を結ぶとそれ以降に工事に係るコストが急上昇しても、増額が認められることは滅多にありません。
さらに建設会社だけでは、解決できない問題と矛盾もあります。
「職人さんの異常なまでの不足」と「強く求められる工期厳守だけではなく工期の短縮」その上で「品質確保の強化」
これらの問題が複合的に絡み合い、施工会社が品質が守れない状況に追い込まれ、結果として今回の超高層ビルの建て替えに繋がったのだと思います。
もちろんこの様な厳しい社会状況の中でも基準を満たす工事を行うことは当たり前のことなのですけど。
再発防止のためには、まず「無理のない工期」「無理のない工事費と実行予算」の社会的な理解と容認が必要だと思います。