マンション大規模修繕日記

マンション大規模修繕業務に係わる日記です。

2023年09月

屋上に上がるためのルート

日常的な屋上点検すら難いマンションがあります。

最近は減ってきたのですが、建物の屋上に上がるために天井の点検口・ハッチを開けて、脚立を掛けそこから登っていかなくてはならないマンションがあります。

このようなマンションは私たちでさえ屋上へ上がるのがちょっと大変な位です。

これでは高齢な管理員さんは日常的に屋上へはなかなか上がれないかと思います。

屋内階段を延長して、屋上に出られるように階段室を設置したマンションに比べ多少建設コストが下がりますが、簡単に屋上に出られないデメリットは大きいと思います。

特に大規模修繕工事の時は、多くの職人さんが屋上防水を工事するために毎日屋上に上がらなくてはなりません。

更に職人さんの工具、材料の荷揚げが必要なので、天井の点検口・ハッチを使って工事することは、容易ではありません。

職人さんのの昇降、材料・工具の荷揚げを行うためにゴンドラを設置する施工会社もあります。

ゴンドラの設置費用は、一般の枠組足場の3倍位します。それを負担するのは、工事費を出す管理組合です。

「仮設足場に階段が付いているのだから、職人はそれを使わせろ」という人もいます。

しかしながら、今時、外部の仮設足場を地上から15階屋上まで、工具を持って上がるような職人さんはいませんし、そんな現場は職人さんから敬遠されます。

ちょっとだけでも、建物が建ったあとのメンテナンスや大規模修繕工事のことを想像できるなら、屋上に上がるルートが天井の点検口・ハッチしかないという設計にはならないと思います。

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設計事務所検査の意味

昨日、施工会社の社内検査が行われていない現場で再度検査に赴きました。

昨日は途中で検査を中止しています。

施工会社のチェックは青テープで行っています。

同じ場所を設計事務所が赤テープでチェックします。

施工会社と設計事務所は工事に対する視点、見方が違うので、どの様な現場であっても、赤テープでのチェックは出てしまいます。

それは、仕方のないことです。

しかしながら、中には施工会社のチェックが漏れてしまう部分もあります。

そういった部分が出ないように施工会社チェックと設計事務所チェックをダブルで行います。

もっと精度を上げるためには、施工会社の現場チェック、社内チェックを行った上で、設計事務所チェックを行うことです。

施工会社の現場チェック、社内チェックもチェックテープの色を変えます。

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設計事務所検査の中止

本日はバルコニー検査でしたが、検査早々、チェックテープだらけとなってしまい

施工会社が事前検査した様子が全くなかったので、本日の検査は中止としました。

設計事務所検査は手直しのチェックテープを付けることが目的ではありません。

手直しのチェックテープを付けるのは、施工会社の仕事です。

それを確認して、足りない部分を指摘するのが、設計事務所検査です。

こうしないと二重チェックにはならず、工事の品質は向上しません。

明日、又バルコニー検査を行います。

それまでに施工会社の検査を行いチェックテープを付ける様に指示しました。

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