マンション大規模修繕日記

マンション大規模修繕業務に係わる日記です。

2025年03月

公正委員会の立ち入り第二弾報道

3月の初めに首都圏のマンション大規模修繕工事の施工会社に公正取引委員会の立ち入りがあったと報じられました。

その後、特に追加の報道もなかったのですが、本日また新たなの施工会社の名前が出てきました。

3月はじめの報道が出たあとに、現在工事が進行中の施工会社にも、談合に関して心配する問い合わせが何件かあったそうです。

しかし今回の「談合報道」は「談合」の言葉が独り歩きしてるような印象も受けます。

首都圏ではないので、名前が出ている施工会社以外は、問い合わせに対して答えようが無いと思いますが、それだけ管理組合の関心が大きいのだと思います。

報道で「談合」という言葉が出る裏には、急激な工事費の値上がりが遠因にもなっているでしょう。

前回の大規模修繕工事費が相場に比べかなり低めだった場合に、今回の工事費を比較することによって、「今回の工事費は不当なほどの値上がり」と感じてしまいます。

「工事価格を不自然に吊り上げる何かがあるはず」と想像せざると得ない背後があります。

工事費の値上がりと談合を防ぐ具体的な方法ついても、これからお話していきたいと思います。

公正取引委員会の立ち入り

大規模修繕工事に関わる談合の疑いで首都圏の施工会社20社に公正取引委員会の立ち入り検査があったとのこと。

北星では、談合を防ぐために以下の対策を取っています。

施工会社は必ず建設新聞紙上に公募をして募集する

マンション内でも公募を行う

設計事務所から施工会社の推薦や紹介は一切しない

公募条件を厳しくしない(応募できる会社をできるだけ絞らない)

かといって実績がない会社は工事が完了できるか心配なので、最低限の基準を設ける

最低限の基準をクリアした応募施工会社全てに見積を依頼する

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修繕積立金が溜まる迄待つか、借りてすぐに工事をするか?その3

前回の結果を比較一覧表にまとめてみました。

あくまでもシミュレーションですが、これを見る限りでは、不足分の工事費借りてすぐに工事をした方が、修繕積立金が溜まるまで待つよりも管理組合の負担は小さい様に感じます。

物価上昇により増える金額=工事金額全体×物価上昇率×期間となりますから

年3%の物価上昇が怖いのは、工事金額が1億円と大きいと、物価上昇により増える金額も大きいためです。

工事金額が大きく、待つ期間が長いと増加する金額が大きくなります。

このシミュレーションの例ですと3年間貯める修繕積立金の半分近く が物価上昇により増える工事金額に相殺されてしまいます。

物価上昇により増える工事金額 1億×3%×3年=900万円  

3年間の修繕積立金750万円×3年=2,250万円

一方、借入をする場合は、金利負担を減らすためには、できるだけ少ない金額を短期間で返すことが負担減につながります。

同じ金額を同じ利率で借りても5年間返済では金利負担が657,117 10年間返済では1,321,636となります。

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