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建物の劣化と一口に言ってもその状態は軽度なものから重度なものまで様々です。

建物に発生するひび割れを例に挙げると、その巾は0.2ミリ未満の髪の毛程度の巾のヘヤラインクラックから巾が数ミリになるものまで様々です。

一般的には、巾0.2ミリ未満のひび割れは、コンクリートの劣化を促進させる水、空気を通さないといわれています。

そのため、調査段階でもひび割れの巾によって、その数量を分けて集計しています。

巾0.2ミリ未満

巾0.2ミリから1.0ミリ未満

巾1.0ミリ以上

この3種類に分けて集計します。

1.0ミリ以上は修繕方法が異なりますので、集計も分けます。

巾0.2ミリ以上のひび割れは放置しておくと、水、空気がひび割れを通ってコンクリートの内部に入り込み、コンクリートを劣化(中性化)させ、鉄筋を錆びさせます。

当たり前の事ですが、壁面の表面に巾の広いひび割れが多数ある建物の劣化の発生程度が「重度」であるといえます。

同じようなことが、屋上防水、コンクリートの爆裂や塗装の状況、シーリング、床防水にもいえます。

劣化が「ほとんどない」「軽度」「中度」「重度」を見極める必要があります。