なぜ、赤坂プリンスの解体に驚いたのかと言えば、理由は3つあります。

驚いた一つ目は、築29年で解体という時間の短さです。

建物が解体される理由は大きく分けて2つあります。

解体される一つの理由は、建物の老朽化が進み寿命を迎え、使用することに危険や支障が出て、改修するにもコスト的に見合わなくなった場合

これは、良くわかると思います。

解体される二つ目の理由は建物の寿命が来る前に時代の変化と共に、建物として機能を果せなくなった場合です。

この例は、2DKのエレベーターがない5階建て公営住宅が建て直されることや事務所ビルやデパートが建て直されるケースです。大規模開発や土地売買による解体もこの中に入ります。東京歌舞伎座がこのケースです。

では、今回の赤坂プリンスホテルの解体はこの二つ目の例に当るのでしょうか?

28年前竣工したホテルが、ホテルとしての機能を果せなくなったとは思えませんので、大規模開発や土地の売買が理由だと思われます。

驚いた二つ目の理由は

あの、丹下健三の設計だからです。

丹下健三のホームページの代表作品にも入っています。

http://www.ktaweb.com/profile/works.html

建築の大きな賞を取った作品ではありませんが、東京都庁に続く一連の超高層ビルのさきがけとなった建物です。

丹下健三の作品の中には建物としての機能を果せなくなり解体した例は、東京都庁をはじめ、いくつかの例があります。

ホテルとして充分に機能を果たしていたのなら、丹下健三の存命中は解体できなかったでしょうね。

驚いた3つめの理由は、自分が大学生に入学してから既に28年経過していたことに気が付いたからです。

ニュースを耳にしたときは、赤坂プリンスの竣工からまだ20年くらいしか経っていないと思っていました。

この驚きが一番大きいのかもしれません。

まさに、光陰矢の如しですね。