今週給排水設備の調査を行います。

調査というのは、目的が明確でないと意味がありません。

今回の調査は給排水設備の修繕時期を知ること

給排水設備の改修工事(交換)工事の費用を算定すること

がおもな目的となります。

そのための調査を行います。

この2点は管理組合からのご要望によるものです。

少なくとも管理組合と設計事務所の間で目的の共有が図られないと調査を行う意味が半減してしまいます。

調査を行う前にこの部分はお互いに話し合うことが必要です。

特に設備の調査は費用をかけるつもりになれば、いくらでも費用をかけることが出来ます。

たとえば、給水管の腐食程度を調べるための方法もいくつかあります。

もっとも一般的な方法は抜管調査といって建物に使われている水道管を数箇所抜き出し劣化状況を調べる方法です。

調査費用は安価ですが、短時間水道が使えなくなる住戸が出てきます。

もうひとつの方法は、水道管にレントゲン写真を撮って管の劣化状況を調査する方法です。

管の厚みのうちどれだけの部分が腐食しているかがわかります。

水が使えなくなることはありませんが、非常にお金がかかる調査となります。

どちらの調査が正解というわけではありませんが目的にあった調査を行わないと無駄な調査費用を掛けることになります。