英国王のスピーチ

第二次大戦直前の英国で「王冠を賭けた恋」と言われたエドワード8世の弟でエリザベス2世女王の父であるジョージ6世の物語です。

吃音(どもり)の持病があり、人前で話すことが大の苦手です。

当時は、ラジオ全盛で国王が国民とのつながりを持つために、クリスマスや国家の重要時にラジオ放送を通じで、呼びかけを行っていました。

王族も英国連邦の代表としてことあるごとに(万国博覧会の閉幕等)ラジオスピーチを行うことが、勤めとなっていました。

人前で話すことが苦手・・・

でも、時代の要求として、苦手では済まされない。

王族として不適格な烙印を押されてもおかしくないくらいの欠点でした。

そこで、妻が探してきたひとりの言語治療士とともにスピーチの訓練をします。

その経緯がこの映画のテーマです。

でも、本来は兄のエドワード8世が王位を継ぎ、ジョージ6世は大きな責任を負わず、王族の裏方として生きる運命の人でした。

それにしても、エドワード8世は無責任な国王です。

失礼かもしれませんが、もう、笑っちゃいます。

第二次大戦直前の1936年末に退位ですから、ヨーロッパはナチスドイツを筆頭とするファシズムの台頭の時期ですね。

こんな、緊迫した時期に英国だけではなく、英国連邦の盟主が自分の勝手な都合だけで退位してしまうんですから・・・

吃音はあっても、弟のジョージ6世は実直で責任感があり、彼が国王になったことが国民にとっては良かった。

インターネットで調べると

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%82%B86%E4%B8%96_(%E3%82%A4%E3%82%AE%E3%83%AA%E3%82%B9%E7%8E%8B)

あたりまえですが、現在のエリザベス女王の父です。

劇中で出てきた多くの人の前で話す秘訣は「友人に話すように、語りかける」こというところには大きくうなずけました。

建物診断説明会や設計説明会、現場見学会、総会出席といったいろいろな場面で私も組合員の前で話す機会が多々あります。

私も吃音は無かったですが、決して人前で話すことが得意なわけではありません。

出来れば、話すのはほかの人に任せて裏方で過ごしたいと思っていました。

しかし、その一方で組合員の皆様に修繕の必要性や設計内容、工事内容をきちんとお伝えすることが、私を信頼してコンサルタントを任せてくれた皆様の信頼に答えることが出来る手段のひとつだと感じています。

もしも、説明内容が組合員に上手く伝わらないときがあるとしたら、その原因は、私の説明内容がわかりにくいからだと思っています。

出来るだけ、わかりやすく説明するだけではなく、友人に話すように、心をこめて話す。

これが一番大切だと改めて思いました。