マンション大規模修繕を行っている設計事務所の所長さんからぼやかれました。

最近は受注できても、赤字になることが多くて・・・・

120戸のマンションの調査診断設計監理を受注できたのは良いけど、その設計料が240万円だというのです。

一瞬、聞き返してしまいました。

なぜなら、ほんの3年前までは、同規模の物件は調査100万円設計監理で300万円合計400万円で受注していました。

それが、これまでの65%の見積でないと受注できないというのです。

その理由は?

管理組合さんがいくつかの設計事務所を集めて見積もりを取るのは良いけど、プレゼンテーションを聞いて、プレゼンテーションが一番良かった知人の設計事務所に

「他社は同じ内容の仕事をこれくらいの見積金額でやってくれるというけど、あなた金額を合わせられることが出来ますか?」と理事長さんから最も安い会社の見積金額を聞かれたそうです。

知人は360万円の見積を出していました。

「今ここで返事をしてくれれば、この場であなたに決めますが、返事ができないなら、次の会社に連絡します。」とたたみかけられ

知人は冷静に考えることも出来ずに「お願いします」と答えました。

あとから最安値の会社の見積書を見せてもらうと、業務内容に雲泥の差があり、ビックリしたと言うのです。

知人は、赤字にならないように頑張ると言っていましたが、本当にこれで良かったのかと思います。

値引き分の33%は他の仕事で埋めなくてはなりません。

見積金額の67%で本当に良い仕事が出来るのか?

それ以上に理事長さんの交渉上手というか、あまり上品ではないやり方にモチベーションが下がらないか?人事ながら心配です。

120戸のマンションの工事費は1億円以上になります。

設計費は工事費の3%にも満たない金額になってしまいます。

設計費は安ければ安いほうが良いのでしょうか?