一昔前、給水管のライニング工法が流行しました。

流行というのも変ですが、かなり広範囲で実施されました。

簡単にご説明しますと、給水管はその当時塩ビライニング鋼管と言って鉄の管の内側に塩ビでライニング(コーティングと同じ意味)を行い、さび止めをしていました。ただし、管と管の接合部は管にねじを切って繋げていたので、この部分の塩ビのコーティングが切れてしまい、ここから管内でさびが発生することが問題でした。

このさびが、管の通水部分を狭めてしまったり、接合部のねじを腐食して漏水を起こす原因となっていました。

給水管を交換する原因のひとつともいえます。

そこで、築20年ほど経った給水管の「延命策」として、給水管内を一度、砂で磨きさびを除去して、その中にFRP樹種等を流し込み管の内部を隙間無くライニング(コーティング)します。

この方法を取れば給水管内部の錆びの進行は止まり、塩ビライニング鋼管の唯一の弱点であった管の接合部もコーティングされます。

酸素と鉄の間の結合が遮断されるので、これ以上さびが発生しないはずです。

机上では完璧な給水管の更生対策です。

しかしながら、ライニング工事の終了後10年経って管内を点検してみると、さびが成長し、管内をふさいでいる例が多数あることが分かってきたのです。

内視鏡写真を添付します。

図2