大規模修繕ではバルコニーと廊下の床には防水が必要です。

たとえ下階に居室がなくても、床コンクリートの中に水を進入させないことが目的です。

そのためにはウレタン防水と床シートによる複合防水という方法を使っています。

工事の順番としては

まず、排水溝だけではなく、立ち上がり部分を含めた床周囲にウレタン防水を行います。

このときの厚みは2ミリが標準です。

図3 (2)


その上に床シートを貼ります。(オレンジ色)

図1


このようにすると、床シートとウレタン防水に重なる部分ができ(斜線部分)防水性が高まります。

図2


また、この重なりが無いと、防水に対する保証がつきません。

重なりの幅は最低100ミリ確保してください。

保証期間は5年間です。

バルコニー、廊下、階段の大規模修繕工事を行う際には必ず複合防水としてくださいね。