皆さんのマンションはどのくらいの寿命があると思いますか?

コンクリートの建物は60年持つとかいや100年持つと言われていますが、これは鉄筋コンクリートの寿命であって仕上げ材料の寿命ではありません。

いわば、仕上げ材料がコンクリートを保護していて、仕上げ材料がないとコンクリートの建物の寿命は30年くらいかも知れないのです。

では、仕上げ材料の寿命はどれくらいの長さだと思いますか?

10年、15年、20年?

実はマンションに使われている仕上げ材料の寿命(耐久性)はどれも意外と短いのです。

一番長いものは屋上に使用されているアスファルト防水で保証期間は10年間で耐久性は15年程度です。

それ以外の材料、たとえば外壁の塗装は5年保証で10年くらいの寿命、鉄部塗装は2〜3年の保証で6年の寿命、シーリングも長くて5年保証で10年の寿命と保証期間も寿命もそれほど長くはありません。

塗装の表面が白く粉を吹いていたり、シーリングが硬くなっているのを見たことはありませんか?

そのため、建物は一般に、建築後10年〜12年程度経過すると、建物に何らかの劣化が進んでいると考えられます。

したがって、築後10年以上たっているのに修繕工事を全く行っていないのであれば、早急に専門家に依頼して劣化診断を行い、修繕工事の実施のための準備に着手することが必要です。

(東京都発行の「分譲マンション長期修繕計画・計画修繕ガイドブック」より)

外壁(タイル張)の補修・修繕周期は、10〜15年

(国土交通省発行の「改修によるマンションの再生手法に関するマニュアル」より)

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