理事の中には同じことが300万円で出来るならそこでもいいのでは?という声があったので、一度面談したそうです。

B社は「社長命令で赤字でも絶対取って来いと言われました」

E社は「今は弊社の社員がヒマな時期なので遊ばせておくよりも社員総出でやれば安くできます」

両者の説明とも、理由にならない答えなので前回の工事の半額以下の会社は落選としたそうです。

ちなみに

B社が受注した場合その赤字は一体誰が補填するのでしょうか?

E社の言う社員総出は調査のようにマンパワーをかけることができる業務なら出来ますが、コンサルは社員総出でできる内容ではありません。専任の担当者が半年から1年時間をかけて行う内容です。

この2社に任せたときに業者選定で不穏な動きをしなければ良いのですが・・・

例えば、設計事務所が施工会社を推薦し管理組合、管理会社からも推薦してもらい管理組合から推薦のあった施工会社は、何らかの理由をつけ、すべて落選するように誘導する。

こんなことが起こりかねません。

先日東京セミナーで管理組合から質問のあった部分に重なります。

設計事務所を選ぶ際には、管理組合が注意することは

その設計事務所はどのように施工会社を選ぶ支援をするのかを説明してもらう。

少なくとも積極的に施工会社の推薦を行うという会社は避ける。

組合推薦があったとしても。公募条件を決めて、施工会社募集は公募に一本化する

工事費の1%前後の極端に安い設計費を提示する設計事務所は不足分をどこかで補填しようとするので、ヒヤリングから排除する。

このように設計事務所を選ぶときにも「安い設計費用」という「設計事務所が仕掛ける甘い罠」にはまらないようにご注意ください。