只今、来年行われる工事の施工会社選定を行っていますが、新聞公募を行ってもなかなか施工会社さんからの応募がありません。

公募条件はそれほど高くないのですが、条件に合致した会社からの応募が少ないですね。

たとえばこのような条件でもなかなか集まりません。

1.資本金5千万円超

2. 特定建設業登録

3.直近3年間の大規模修繕の年間売り上げ毎期10億円以上

4.2期連続で赤字決算でないこと

5.P点800点以上(建築・塗装・防水のいずれか) 

6.Y点650点以上 (経営の安定性)

7.過去3年間のマンション大規模修繕元請実績 
住戸数30戸程度で受注金額3千万円前後の物件受注が
毎年5件以上または3年間で計15件以上ある


1.資本金は受注金額より大きいことが望ましく

2.特定建設業登録は当たり前

3.直近3年間毎年10億円以上の売り上げがあることもそれほど困難ではなく

4.2期連続赤字ですと会社は傾き、3期連続ですとかなり危ないと言われています。

5.建築、防水、塗装のいずれかでP点が800点を超えていることもそんなに高いハードルではありません。

6.Y点は700点が平均値になるように設計されているのでこれより大幅に下げると平均に満たない経営状況の会社となります。

7.実績も毎年5件以上元請けで受注しないとノウハウの蓄積ができないと思います。

来年春に予定されている消費税の引き上げ対策としての駆け込み需要で工事があふれているという見方もありますが、それは来年の3月末まででそのあとも仕事があふれているのかどうかはわかりません。

もっとも、消費税の引き上げを見越し、今年9月までに契約を終え、消費税が引き上げ前の税率で工事を行いたい組合がたくさんあるのかもしれません。

図1