世の中、先立つものはお金と申しますが、「大規模修繕を含めたマンションの長期に渡る維持管理」も結局は「先立つものはお金」です。

多くの管理組合では管理会社と契約をして「マンションの日常管理について委託」という形をとっております。

しかしながら、その中に、「大規模修繕を含めたマンションの長期に渡る維持管理の計画」がどの程度の割合で含まれているかは、ケースバイケースで「非常に微妙な問題」となっています。

と、言うのもこれまで携わってきた数多くのマンションで修繕資金に余裕があるケースはほんのわずかです。

割合にすると全体のわずか10分の1というところでしょうか?

残りの10分の9のマンションでは資金計画が上手く行っていません。

上手く行かないというのを分かりやすく言えば「修繕積立金が圧倒的に足りない」と言うことです。

しかも、我々が長期修繕計画を見直すまで「足りないことに気がついていない」といったシビアな状態です。

長期修繕計画書を見ても「なぜ、こんなに足りないんだ?この計画書の信憑性はどこにある」と怒り出す組合員や理事の方がいるくらいです。

さらに「足りないのは管理会社が悪い」と感じている理事が圧倒的に多いのです。

「管理会社の言うままに毎月管理費と積立金をきちんと支払ってきた」

「今更足りないと言われても困る」

「管理会社は責任をどのようにとるのか?」

このような流れで、管理会社を責めるのですが・・・・・何かおかしくないでしょうか?