マンション大規模修繕でプレゼンテーションを重要視するようになった理由を考えてみました。

マンション大規模修繕工事は皆さんが住みながらの工事になりますから、現場監督さんや設計担当者がちゃんと居住者とコミュニケーションが取れないとトラブルが多発し設計や工事が上手く進まないためではないかと思います。

適切な業者を選ぶためのプレゼンテーションの導入ですが、設計事務所と施工会社の選定ではメリットのほうが多いのですが、デメリットがひとつあります。営業担当者が抜群にプレゼンテーションが上手く管理組合の選定者はみなさん「この人に任せれば安心」となり発注してみたものの「担当者はまるで月とスッポンでまったく安心して仕事を任せられない」といったケースです。

それを防ぐため、施工会社のプレゼンでは、必ず現場監督に出席していただき、営業担当者ではなく現場監督に説明をお願いしております。また、同じ質問をあらかじめ各社にお願いし、各社の差をわかりやすくする工夫をしております。

プレゼンテーションを導入することが良くないことかと言えば導入する必要はあると思います。金額や提案書だけでは、その会社の実力を測ることに限界がありますので、実際に担当者と面談しないとわからないことがたくさんあります。

それにプレゼンテーションは練習さえすれば、誰でもあるレベルまでは上達します。中には私の会社の実力はプレゼンテーションなんかでは伝わらない」と言う経営者もいますが、そのような人は単純に自分の能力を伝える努力をサボっているだけです。

きちんと伝える能力があることは、居住者に工事の予定やご協力頂きたいことを伝える能力のある証です。質問を聞く力は居住者の意見に耳を傾ける能力がある証です。ときちんとコミュニケーションできる証です。

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