昨日お話した杭に問題があって傾いてしまったマンションなのですが、手すりのズレに気がついた組合員からの質問に「東日本大震災の影響」と答えていたそうです。

しかし、このマンションの竣工は2003年であり、竣工後しばらくしてから建物が傾き始めたため、2011年の東日本大震災が原因という答弁はあまりにも無理がありますね。

傾き始めた段階でボーリング調査を行えば、こんな大事件にはならなかったかもしれません。

当たり前なのですが、一旦傾き始めた建物は元に戻りません。

解体、新築するしか方法はないと思います。

建築のプロであれば、発生している問題の重大性はすぐにわかると思います。

本当であれば、分譲会社、施工会社の方から早い段階で適切な処置を取るべきなのでしょうが、なかなかそう出来ない理由は何なのか?

ちょっと疑問です。誰も得をしないどころか、エンドユーザーの苦しみが増すだけだと思います。

引越しを余儀なくされた皆様にこれ以上の精神的、金銭的負担が掛から無いことを祈っております。