私が所属しているマンション大規模修繕協議会の定例勉強会で長期修繕計画についての講習会があり、なんと私が講師を務めさせて頂きました。

大規模修繕協議会と長期修繕計画は工事だけを考えたらなかなか結びつかないかもしれません。

しかしながら、管理組合にとって長期修繕計画書ほど重要で大切な書類はありません。

なぜなら、組合員は長期修繕計画書を元に算出された修繕積立金を毎月貯めています。
将来も自分たちのマンションが安全で安心して住み続けられることができる住まいであるために、決して少なくない額の積立金を積み立てています。

長期修繕計画書に不備があり、その修繕積立金では、工事を行うときに不足しており、多額の一時金の徴収か借り入れが必要になると知ったら、一体どうなるでしょうか?

多くの組合員が悲しみ落胆すると思います。

いわば、マンション及び管理組合の将来にこれほど大きな影響を及ぼす書類はないと言っても過言ではありません。

ところが、現実には管理組合の持っている長期修繕計画書の工事金額が1戸あたり100万円を大きく割り込んでいたり、工事項目が抜けていたり、建物の長期修繕計画書のほかに機械式駐車場の長期修繕計画書があって、そのメンテナンス工事費用は修繕積立金から支出するようになっていたり・・・

管理組合が将来的に建物を健全に維持するための充分な長期修繕計画書が組合に存在しない状況にある管理組合も少なくありません。

そのような理由で協議会の会員は長期修繕計画書のチェックができるように定期講習会を開催いたしました。

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