ワールドカップは決勝戦を残すだけとなりましたが、終盤のサプライズはブラジルチームの崩壊だと思います。

攻撃だけではなく、チームのキーマン、ネイマールJRの負傷による休場が準決勝、3位決定戦にも大きな影を落としたような気がします。

準決勝ではそれまでとまるで別のチームかと思うくらい精彩を失ってしまい、大量失点。

3位決定戦でも、なかなかゴールを割る気配が感じられませんでした。

第三者的に考えると、ネイマールJRが欠けてもチームが機能するように準備することができなかった、ブラジル監督のチームつくりに問題があったのかと感じてしまいます。

実は、これと同じことが大規模修繕を行っている管理組合のなかで起こることがあります。

キーマンが理事会や修繕委員会から抜けたとたんに、管理組合が機能不全を起こしてしまいます。

たとえば、理事会内の連絡体制が乱れ、判断、決断が遅れ、組合としての対応ができなくなってしまうことがあります。

それまでは、人知れずにキーマンがあちらこちらに根回しをしたり、連絡を取ったり、決断をして理事会全体を動かして来たということです。

ところが、組合活動の場合はサッカーの様に監督という存在はいませんから、誰が悪いとは言えないと思います。

でも、キーマンが変わっても上手く機能している管理組合は、集団指導体制というか、コアになるチームメンバーが何人かいて、相互に支援を行っています。

多くの組合員に組合活動に参加してもらうために理事会を輪番制にする考え方は決して間違っていないと思いますが、やはりどのような形でも、任期が長く継続して組合活動を行う組織を恒常的に作っておく必要があるかと思います。