2011年3月11日に発生した東日本大震災から3年9ヶ月を迎えようとしています。

大規模修繕工事を行うマンションでは、その補修も同時に行います。

立地条件によって震災の影響を大きく受けた建物から影響をほとんど受けなかったマンションまでさまざまな被害状況があります。

震災の結果、外壁タイルが剥落したり、壁面にひび割れが入ったマンションを調査することがあります。

このようなマンションでは、建物アンケートへの回答率も非常に高く、バルコニー立ち入り調査の希望も多いです。

バルコニーに調査に伺うと、居住者さんがバルコニーに出て来られて、ひび割れや、コンクリートの破損について「これは大丈夫なのですか?」と熱心に不安そうに質問をされる方が大勢いました。

震災が少ないマンションでは、このようなことは起きません。

また、修繕委員の方からは「自分のバルコニーで発生しているひび割れの意味」がわからないのでみんな不安がぬぐえない。「今後建物にどのような影響があるのかを知りたいんだよ」というお話を伺いました。

居住者の方が震災後4年近くも「不安におびえ」暮らされていると思うと切なくなります。

震災後には、多くのマンションで管理会社さんが震災被災アンケートを行われていますが、アンケート結果に対する説明やフォローが充分成されていないと、居住者の皆様の心配がずっと解消されずにモヤモヤが溜まっているようです。

アンケートの結果を組合員や居住者に周知し、今後の修繕方針を明らかにすることが、解決策のひとつだと思います。

また、それが設計事務所に期待される役割と思います。