建物の現状を把握することは、建物を管理する上では、最初に行うことです。

築年数が浅ければ、さほど難しいことではありません。

しかしながら、築30年を超えると、どの部分をどのように補修したのかまったくわからなくなっています。

特に、外部から見えない給水設備、排水設備については、理事さんたちも、記憶があいまいです。

管理員さんも当然交代しますので、どの部分にどこまで手を入れてあるのか、なかなか把握することができません。

修繕記録が残っていれば、順番にひも解くことは可能ですが、そのためには、多少なりとも建築工事の専門知識が必要になります。

修繕記録自体があやふやな記憶に基づいていると、不正確なものになってしまいます。

組合内部の建築関係者に協力いただければよろしいのですが、なかなかご協力頂けないケースも少なくありません。

そのような場合は、設計事務所に建物の現状と修繕履歴の確認(どこまでどのような工事をしているか?)をお願いされてはいかがでしょうか?

工事の記録が残っていれば、短時間で、いつ、どこに、どのような工事を行ったのか?
現状の劣化状況はどうなのか?ということがわかるようになります。

されに建物の劣化状況と改修の優先順位、工事概算費用がわかれば、理事会がスムーズに進みます。

費用は技術者1名が1日動いて5万円ですので

延べ人数×5万円+概算工事費やレポートの製作費用です。