新宿と五反田2つの外壁落下、浮きに共通する原因があります。

本来なら、コンクリートとモルタルは簡単にはがれないように密着しています。

しかし、なんらかの要因で表面のモルタルがコンクリートから浮いてしまいました。

その証拠として、2つの建物のモルタルがはがれたコンクリート部分は、平滑に見えます。

コンクリートの表面に凹凸を付けて、モルタルとコンクリートが一体になるようにしていれば、防ぐことができたかもしれません。

また、モルタルの表面にできたひび割れから、雨が染み込み、モルタルを浮かせる手助けをしたかもしれません。

モルタルの浮きが発見されたら、浮きの隙間に接着剤を注入して、ステンレスピンで補強し、落下しないように固定する方法が一般的です。

浮きが発生しているかどうかの確認は定期的に打診するしかありません。

厚塗りのモルタルの場合はタイルの浮きに使うものよりも、ハンマーに近いものでないと音がわからない可能性があります。

今回は幸いにも、落下によって、人的、物的な被害がありませんでした。

もしも、万が一被害が出たときは、その責任は建物所有者にあります。

つまり、建物のオーナー、分譲マンションであれば、管理組合です。

建物を定期的に点検することは法律で義務付けられています。

しかしながら、点検は義務付けられていても仮設足場を掛けて、修繕を行うことまでは義務つけられていません。

図1 (2)

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