多くのマンションでは、管理会社が「年次点検報告書」を作成し、提出しています。そこに建物の劣化状況と対応が書かれていますので、調査の時期、修繕時期の判断がつきます。

管理会社さんとそのような契約がされていないときは、大規模修繕に詳しい技術者と一度、建物を見て回るのが早いと思います。

ただし、建築士であっても修繕の経験がないと正しい判断ができない場合があります。

技術者にあてが無ければ、私でよろしければ、声をかけてください。

相談を受けた組合では、実際に建物を組合の皆様と一緒に見て回ると、確かに劣化はほとんど、ありませんでした。

ただし、竣工図を見せて頂だくと、建物の詳細部分の記載が無かったり、仕様が無かったりと分譲会社に確認して頂きたいことが山と出てきました。

まず、管理組合さんが建物の現状を正しく把握すること。

これが大切なことです。

外壁にタイルが張ってあっても、現場でコンクリート面に張るのと、工場でコンクリートに打ち込み、一体化したものは同じように扱うことができません。

コンクリート面に張ったものは、職人さんの技量しだいです。

タイルが上手くコンクリート面に張られて折らず、浮いていることもあります。

こんな部分を組合の方が情報として共有されているのといないのでは、建物の維持の上で判断がまったく違ってきます。

タイルの浮きがはっきりわかる状況

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