またもや、一部の人が起こした「偽装」によって不安が広がっています。

報道でご存知のように、建物の免震装置に使われている積層ゴムが定められた基準を満たすだけの性能が無いのに「基準の性能があると偽装」して問題になっています。

毎日新聞のインターネットニュースによると

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150313-00000093-mai-soci

国土交通省によると、55棟の安全性について「現時点では危険という確証は持っていない」としている。免震装置はゴムなどで製造。建物と地面の間に入れることで揺れを吸収し、建物に伝わりにくくする。

 問題となった装置は、揺れを抑える性能についての同社の申告に基づき、国がデータを検証して認定した。製造過程ではばらつきが出ることから、申告時の値(基準値)より一定程度低い製品でも使用は許されていた。

同社の担当者は2004〜15年、最大で基準値より50%低いなど、使用できないレベルの製品でも数値を操作して性能を満たしているように見せかけていた。改ざんをしていた疑いが高いのは、子会社の東洋ゴム化工品(東京都)の明石工場に現在勤務する免震ゴムの担当者。同社は14年2月に不正に気付き、東洋ゴムで検証を続けていたとしている。
 国交省によると、東洋ゴムからは「震度6強〜7の地震があった場合、10%の性能低下では1階部分が約27センチ動くのに対し、50%では約34センチ動くという試算が出た」とする説明があったという。

以上引用

この偽装はエンドユーザーのことをまったく考えていない上、に自分が所属していた会社にとてつもない信用失墜を与えただけではなく、同業他社にも多大な迷惑と信頼失墜をもたらす行為です。

昔の言い方ですと、国に害を為す者、「国賊」です。

一体、どんな気持ちで偽装を行ったのかまったく想像できません。
特にこの免震装置が使われているマンションに住まわれている方にしてみれば、「この一報を聞いて以来、住むのが怖い」と感じるでしょう。

建物に関わるすべての人に不安を与えてしまった罪は許されるものではないと思います。

自分の仕事が、どれだけ多くの人の生活を預かっているのかを想像すれば、このような偽装は起きなかったと思います。