調査を行っているマンションでシーリングが軟化しているかどうかが大きな議論となります。

シーリングが軟化していると、大規模修繕工事の時に、撤去費用が通常の何倍も掛かってしまいます。

修繕工事予算を組むときには、シーリングが軟化しているか否かは把握しておきたいポイントです。

これまでは、シーリングを外から指で強く押してみて、内部の様子を探っていました。
液状であれば、軟化し、硬ければ、軟化していないという判断基準です。

自身が持てない時には、シーリングメーカーさんに来てもらい意見を聞いていました。

ところが、このような触診よりも、より簡単で、より確実な方法を同僚が仕入れてきました。

その方法とは、クリップをシールに突き刺し、その先端にシーリングが付着していれば軟化、付着しなければ軟化していないというものです。

早速、本日の調査のマンションで試したところ、ほとんどシーリング試験箇所では軟化がなく、補修部分のシーリングのみ、軟化が見られました。

特殊な工具を用いることなく、クリップ1本でシーリングの内部状況がわかるので、たいへん優れた方法です。

中段の写真のクリップには付着物がないので、シーリングは異常なし。下段の写真のクリップにグレーのシーリングが付着しているので、軟化状況

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