ある管理組合から、建物調査のセカンドオピニオンとしての調査を依頼されました。

その中に、チェアゴンドラによる調査という項目が入っていました。

写真のように、建物の壁面に椅子型のゴンドラを吊るし、検査員が調査を行います。

椅子型なので、チェアゴンドラと言います。

通常打診と目視調査は、建物の外壁の手の届く範囲やバルコニー、階段、廊下に限られます。

建物の高い場所のバルコニーや廊下に面しない部分は工事に際して仮設足場を掛けない限り、なかなか調べることができません。

そこで、チェアゴンドラによる調査を行うのですが、関東ではなかなかその機会がありませんでした。

その理由として、

ゴンドラ調査を行う壁面に自転車置き場や植栽があり、ゴンドラを設置することができない。

特に市街地では、隣地との離れどころか、隣の建物と密着していて、ゴンドラを設置できない面も多い

また、ゴンドラ調査の費用は1日20万円ほど掛かり、過当ともいえる価格競争の中で、提案しにくい。

また、チェアゴンドラは1日3面と言うより、一日3本程度の調査が精一杯なので、コストパフォーマンスがよくない。と思われる。

このような理由から、なかなか調査の機会がありませんでした。

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