組合の理事さんに昨日のようなお話をしても、理解して頂ける場合もあれば、「うちのマンションには、積立金が潤沢で今までこれでやって来これたのだから、問題ない」と言われる方も大勢います。

潤沢といっても何を基準に潤沢と判断されたのかが、わからず、修繕積み立て金の月額を伺っても

「管理費とあわせて2万円くらいかな?」といった答えが返ってくるケースがほとんどです。

管理費の方が多いのが普通ですから、管理費1万2千円、積立金は8千円位でしょうか

昨日のお話ですと、このマンションの積立金の適正額は13,500円です。

必要額の約6割です。この状態が長く続けば、それだけ、不足額がどんどん増えていきます。

また、必要額と想定した金額まで値上げしたとしても、これまでの不足金額の累計があるので、実際はもう少し値上げ額を上積みしなくてはなりません。

8,000円を13,500円に値上げするのに、約7割の値上げが必要ですし、これまでの間、必要額に比べて、低い積立金だったため、実際に必要金額を満たすためには、2倍の値上げが必要かもしれません。

大型マンションの場合、積立金を2倍に値上げというのは、かなりハードルが高いです。

というのも、積立金の値上げのためには、総会を開き、過半数以上の同意が必要です。

単純に2倍の値上げを議案書に載せても、総会が紛糾してしまうことは容易に想像がつくかと思います。