先日、ある管理組合の施工会社選定プレゼンテーションに立ち会いました。

3社でのプレゼンテーションでしたが、慎重に施工会社から話を聞きたいということで。1社あたり90分の時間を取り、説明45分、質疑45分に配分しました。

各社には、事前にプレゼンでご説明頂く内容を書面でお伝えしてあります。

3社が同じ課題に対して、それぞれの考え方や、手法を示してくれます。

ここで、予め、説明いただく内容を決めておかないと各社営業担当者の自慢合戦になり、一般的な内容ばかりのプレゼンテーションになってしまいます。

説明の内容もバラバラ、順番もバラバラとなると、誰にも比較ができません。名の通った会社、説明の上手い会社が有利となります。

でも、管理組合が本当に聞きたいことは、別のところにあります。

見積金額の比較をするときと同じように、管理組合がどのような提案を求めているのか明確にし、その順番で説明して頂くと、各社の差が明確になり、比較がしやすくなります。

今回は、各社が作成した説明資料をプレゼンテーションの2日前までに各委員に配布し、事前に提案内容を十分吟味しました。

設計事務所にも、各社の資料が3日前の木曜日に到着しましたが、どの会社の資料もぶ厚く、その本気度に圧倒されました。

また、理事、修繕委員が各社のプレゼンテーションに集中して聞き、評価に専念できるように、設計事務所は黒子に徹し、記録や司会、会場誘導を分担して行いました。

聞くところによりと、他のコンサルでは、プレゼンテーションの評価の仕切りや評価にも加わることもあると聞きますが、施工会社選定の主役はあくまでも管理組合さんです。

中には、コンサル役の会社が予め施工会社から見積もり徴収を行う会社を推薦したり、見積もりを徴収しておくこともあるようです。
これは、ちょっと「やりすぎ」のような気がします。

プレゼンテーション会、その後の選定会をリードすることさえ、後から「施工会社選定を誘導している」と言われかねないので、弊社は黒子に徹し、組合を影から支えます。