二つ目に必要なことは分譲会社に対して真摯にかつ誠実に対応することです。

分譲会社が悪いのだから・・・という理由で、不当に上目線でものを言ったり、理不尽な要求をしてはいけないと思います。

それは、交渉先の担当者との間にも信頼関係を築かないと交渉は上手く進まないからです。

先方はその会社を代表して派遣されているいわば「交渉のプロ」です。

問題箇所の水増し(浮きタイルの枚数等)や下手な駆け引き(恫喝まがいの言動)をしても、あまり効果はありません。

むしろ、不誠実な組合と判断され逆効果になりかねません。

問題の証拠を示しながら、先方に問題点を伝え、ともに検証し、補償内容を詰めていくことが大切です。

例えば、タイルが異常に浮いているのであれば、その証拠として、集計表だけではなく浮きの状態を立面図に示します。

その立面図を元に、先方は建物の状況を検証していきます。

この資料が正確であれば、信頼関係が築け、交渉はスムーズに進みますし、逆に不正確であれば、交渉は中断してしまいます。

先方が社内で問題点を上司や新築時の施工会社に的確に伝えやすいような準備が必要です。