一般的に外壁にタイルが貼られたマンションの場合、10年以上経過して、外壁タイルの浮きが全くないというケースは無いと思ってください。

経験から言えば、少なくとも、外壁タイルの1%以上は浮きますし、外壁タイルの5%は経年劣化で浮くと言っている建物の耐久性を研究している機関もあります。

しかしながら、浮いている部分のタイルを撤去してみると、写真のように、コンクリートの表面に黒い線と数字が書かれている場合があります。

これは、何かといえば、専門用語で「スミ」と呼ばれる建物を作る際にコンクリートに着けられた基準線です。

外壁タイルを張る際には、コンクリートが平滑のままではなく、「目荒らし」と言って、表面に凹凸をつけて、コンクリートとタイルを貼り付けるモルタル等の接着剤の密着度を上げねばなりません。

しかしながら、コンクリートの表面にこの「スミ」が残っているということは、コンクリートの表面が「目荒らし」されず平滑のままということです。

ただし、それを原因とするなら、建物全体の外壁タイルが一様に浮いていないと原因と言い切ることはできません。

「コンクリートの表面が目荒らしされず平滑のまま」というのは、外壁タイルが浮く大きな要因のひとつにすぎません。

13図1

12図1