今回の様に工事の終盤まで順調に工事が進み最後の最後に来て、ウレタン防水工の不足から工事が遅れるという事態をどのように防ぐか?という対策を考えてみました。

4月着工の物件の場合、仮設足場の組み立てに3週間、タイル工事、下地工事、塗装工事に1か月半、一般的にバルコニー床のウレタン防水工事に入れるのは6月上旬以降です。そのあたりからウレタン防水工事の需要がピークを迎え、6月中旬から7月末に掛けて職人さんの取り合いになっていると予想されます。

早めの着工
通常大規模修繕工事札幌では3月末から4月上旬の着工が多かったのですが、暖冬による降雪量の減少から3月上旬着工の現場も増えてきました。
今年工事監理を行った物件でも3月上旬着工の物件は工事に遅れは出ませんでした。
着工時期を3月上旬に前倒しにすることが有効だと思います。これによってウレタン防水工事の工事時期を半月から1か月先倒しできます。

バルコニー側から工事を進める
建物の片面にのみバルコニーのある物件では、バルコニー側の工事を最優先で進め、ウレタン防水の施工時期を早めることも有効です。

遅めの着工
工期を遅らせないためには、ウレタン防水の工事時期をピークからずらせば良いのですから、工事の着工を4月上旬から先倒しするのではなく、後にずらす方法もあるかと思います。5月着工し、ウレタン防水を7月末から8月とするのも一つの方法と思われます。

管理組合の意識を変える
複数回の大規模修繕工事を迎える管理組合の方に多いのですが、前回の大規模修繕工事に倣うという方が少なからずいらっしゃいます。4月上旬に着工して8月のお盆前の暑くなる前に工事を終わらせる。多くの大規模修繕工事が同じように進められて行けば、職人さんが不足していれば、工期が予定通り進まなくなります。前回の大規模修繕の時は、建築業界は不況で、建設工事自体の量も少なく、職人さんも余っていました。現在は工事量が多く、職人さんは不足しています。
社会情勢が前回の大規模修繕と大きく違うので組合さんの意識も変えていかねばならないと思います。