今回のコロナウイルス騒動の渦中にいて、強く感じた言葉は「対岸の火事」です。

ダイヤモンド・プリンセスの感染が報じられたころは、日本全国がダイヤモンド・プリンセスに対して「対岸の火事」でした。

北海道が早い時点で「緊急事態宣言」がでても、北海道以外の地域の方は、「大変ですね」北海道を「対岸の火事」と感じていたと思います。

又、アジア以外の諸外国の方はアジア中心に流行している段階では、自分達には関係ない「対岸の火事」だったと思います。

ところが、いざ自分たちの廻りで感染者が出て、自分に感染リスクが高まると、誰しもパニックとなり、マスク、トイレットペーパー、食品等の買い占めが始まります。

札幌では、未だにマスクやアルコール除菌剤は入手できません。

マンション大規模修繕も、「工事費の値上げが原因で修繕積立金不足に陥るマンションが増えている」と言われていても、その時期を迎えていない管理組合の方にとっては「対岸の火事」です。

工事費の目安にしても、10年以上前に100戸以上の大型マンションに適用できた「1戸当たり100万円という特殊例の目安」が一人歩きしています。

未だに、管理組合向けのマンション大規模修繕セミナーで「工事費は1戸当たり100万円が目安」と説明している「経歴は御立派だけど現役ではないの?」と感じる講師もいるくらいです。

人には、「自分に都合の良い情報には飛びつき、都合の悪い状況は避ける」傾向があるようです。

多くの管理組合にとって工事費の値上がりに伴って修繕積立金を値上げすることは苦痛ですし大きな労力が掛かります。

「修繕積立金を値上げをしなくて済む情報」があればその情報が今も通用するかどうか深く検討せずに飛びついてしまいます。

設計事務所は、修繕積立金不足で困っている管理組合を資金援助することはできません。

しかし、そのような状況に陥り、困っている管理組合の理事会、組合員に寄り添い、「なぜ、修繕積立金を上げなくてはならないのか」を組合員の皆様に伝え、値上げをスムーズに進めるお手伝いをすることはできます。