高級マンションの修繕積立金は高くならざるを得ない

又も修繕積立金の話です。

弊社でお付き合いをしているマンションの中で高級と感じるマンションがあります。

専有面積が広く、暖房と給湯の設備はマンション内の共用大型ボイラーから熱が供給されるマンションです。

設備的には一般的なマンションというより、ホテルに近いマンションです。

このようなマンションの場合、築20年を超える当たりから、熱源となるボイラーや熱交換器場合によっては配管に不具合が生じ始めます。

しかしながら、組合員の意識の中に「自分たちの設備であり、自分たちのお金でボイラー・配管の交換が必要」という意識が低い方も多く、ボイラーだけでは無く配管を含めたシステム全体の交換費用が長期修繕計画に計上されていないといった事例もあります。

修繕積立金を国土交通省の修繕積立金ガイドラインの金額に加え、それらの設備交換工事費が上乗せされて決められているのであればよいのですが、そのようになっていない、修繕積立金ガイドラインの金額を下回っているケースも見られます。

建物の外壁、屋上防水といった部分も大切ですが、給水、給湯、暖房といった生活を維持する上で欠かせないライフラインの維持はより重要です。

ある日突然、給湯、暖房がストップする事態になり兼ねません。

もしも、お住まいのマンションが暖房と給湯の設備はマンション内の共用大型ボイラーから熱が供給されるマンションでしたら、修繕積立金の額を一度確認されてはいかがでしょうか