2023年が明けたばかりですが、相変わらず忙しい日々が続いています。

数年前は11月末から12月中旬に大規模修繕工事が終わると、12月、1月は言わばオフの時間でのんびりと仕事ができました。

2月に春工事説明会の打合せが始まり、3月に工事説明会を行い、4月に工事が着工、建物調査診断は連休明けに始まり、やっと1年が本格的に始まる感じでした。

しかし、ここ数年は工事は12月いっぱいまで掛かり、春の大規模修繕工事が3月着工となるため、工事説明会は2月から始まります。

そのため、工事説明会のための打合せは年末から1月に行っています。建物調査診断も3月末から4月早々から始まります。

なぜ、このような状況になったかと言えば、一つ目は、職人さん不足のために工事着工時期を前倒ししたい施工会社が増えたためその影響です。

又、2020年の新型コロナウイルス感染拡大によって、大規模修繕工事を実施するための理事会も総会も開催が見送りになりました。工事を実施するにも工事関係者からの感染の可能性を理由に反対意見が出ました。

そのため、その年に予定していた工事の何割かが発注できなくなりました。

冷静に考えれば、大部分が屋外で行われ、居住者対応をする現場監督はマスクをはじめ感染防止策を取ります。

大規模修繕工事関係者からの感染リスクはかなり低いはずです。

ところが、諸官庁からの行動制限が出たため居住者の中には「工事関係者から感染した場合、一体だれが責任を取るのか?」といった工事に反対する人がどのマンションにも居ました。

中には、この行動制限に対する居住者の過剰反応の意見に対して、理事会、工事関係者の何方も納得して頂けるだけの説明を行わず、契約していた工事までそのまま延期になった物件もあったそうです。

契約し準備をしていた工事が延期になることは、施工会社にとっては大きな痛手なのですが、「工事は来年するのだから問題無いでしょ」と何の保証も無かったとのことです。

2020年、21年に予定されていた工事が翌年、よく翌年年に持ち越されてしまい、工事発注のタイミングが後ろ倒し大きくずれ、施工会社は混乱しました。

このような状況で翌年に予定されていた工事はできるだけ早い時期に発注しないと、施工会社の工事のキャパシティーが前年予定の工事で早々に埋まってしまい、秋を過ぎると次年の工事が受注出来ない」という状況になっています。

弊社は工事説明会等出る「工事関係者からのコロナウイルス感染の可能性があるため工事反対」という意見に対して、理事会と共に説明をして工事を実施しました。