大規模修繕工事を前提として建物調査診断を行なっていますが、概算工事費の説明をすると多くの管理組合の理事からため息が出てきます。

こんなに工事費がかかるのか?とてもじゃないが、今の積立金残高では払えない。

長期修繕計画書の予算の2倍位掛かることになる。何か間違っていないか?

このままでは予定通りに大規模修繕工事ができない。どうにかならないか?

こんな反応が多いです。

前回の大規模修繕工事費を基準とした長期修繕計画を基に資金計画を組んでいるのであれば、このような結果になってしまうのは、ある意味仕方がないのかもしれません。

やはり5年ごとに長期修繕計画の見直しを行わないと大規模修繕工事の的確な資金計画が立てられない時代となっています。

長期修繕計画の見直しをしても中には、委託費が安くなるという理由で10年以上前の前回の工事費をそのまま持ってきている計画書をたまに見ることがあります。

これでは、長期修繕計画書を見直しをする意味がありません。

間違いなく、概算工事費が長期修繕計画上の工事費を大きく上回り、冒頭のような結果となってしまいます。

長期修繕計画の見直しをするなら、多少業務費が高くなっても工事費は最近の工事単価に入れ替えを行なってください。