只今、設計を進めているマンションには、5年前に作成した長期修繕計画書があります。
前回の大規模修繕から12年目に当たる来年に向け、調査診断、設計を進めていました。
ところが、前回の大規模工事費を基に計上されている工事予算と作成中の工事概算との間に約1.4倍の開きが出ています。
この5年間の長期修繕計画に計上された工事と修繕履歴にある工事費を比べても約1,000万円の差が出ています。
5年前に作成した長期修繕計画では、そのときに修繕積立金を少々値上げすれば、その後値上げしなくとも30年間破綻しない計算になっています。共用部だけではなく専有部の給排水管更新工事、アルミサッシの交換工事も含まれている理想的な修繕計画です。
しかし、今回の大規模修繕工事費、近々に計画されているエレベーターの改修費用、給水・給湯設備の更新工事費を見ると、いずれも現状の工事費とは乖離しており、5年前に作成された長期修繕計画書の様にはいかない可能性が高いです。
この点を修繕委員会に報告し、今後の進め方の検討を行いました。
その結果、幸いにも、今回行った建物調査診断の結果、緊急性のある劣化箇所は無かったため、一旦、大規模修繕工事の準備を止めて、先に長期修繕計画の見直しを行うこととしました。
マンションの長期の健全維持のために作られた長期修繕計画書はいわばマンション維持のための海図、羅針盤のようなものです。
海図が間違っていたり羅針盤が壊れていると、船は目的地に着くことができません。
長期修繕計画書に現状との大きな乖離、例えば「修繕資金には、充分な余裕がある」と書かれていると、居住者に利便性がありそうな不要・不急の工事提案を受けると深く検討しないで「便利だし、修繕積立金には充分な余裕があるから」という理由で反対意見も出ないまま、軽い気持ちで行なってしまいがちです。
現状の資金計画がどのようになっているのか?海図は間違っていないか?羅針盤は壊れていないか知っておくべきです。
5年ごとに長期修繕計画書の見直しをすることを強くお勧め致します。
前回の大規模修繕から12年目に当たる来年に向け、調査診断、設計を進めていました。
ところが、前回の大規模工事費を基に計上されている工事予算と作成中の工事概算との間に約1.4倍の開きが出ています。
この5年間の長期修繕計画に計上された工事と修繕履歴にある工事費を比べても約1,000万円の差が出ています。
5年前に作成した長期修繕計画では、そのときに修繕積立金を少々値上げすれば、その後値上げしなくとも30年間破綻しない計算になっています。共用部だけではなく専有部の給排水管更新工事、アルミサッシの交換工事も含まれている理想的な修繕計画です。
しかし、今回の大規模修繕工事費、近々に計画されているエレベーターの改修費用、給水・給湯設備の更新工事費を見ると、いずれも現状の工事費とは乖離しており、5年前に作成された長期修繕計画書の様にはいかない可能性が高いです。
この点を修繕委員会に報告し、今後の進め方の検討を行いました。
その結果、幸いにも、今回行った建物調査診断の結果、緊急性のある劣化箇所は無かったため、一旦、大規模修繕工事の準備を止めて、先に長期修繕計画の見直しを行うこととしました。
マンションの長期の健全維持のために作られた長期修繕計画書はいわばマンション維持のための海図、羅針盤のようなものです。
海図が間違っていたり羅針盤が壊れていると、船は目的地に着くことができません。
長期修繕計画書に現状との大きな乖離、例えば「修繕資金には、充分な余裕がある」と書かれていると、居住者に利便性がありそうな不要・不急の工事提案を受けると深く検討しないで「便利だし、修繕積立金には充分な余裕があるから」という理由で反対意見も出ないまま、軽い気持ちで行なってしまいがちです。
現状の資金計画がどのようになっているのか?海図は間違っていないか?羅針盤は壊れていないか知っておくべきです。
5年ごとに長期修繕計画書の見直しをすることを強くお勧め致します。