これまでは現場見学会というと、土曜日の午前中か午後に行うというイメージですが
こちらの現場では、平日の朝10時から行いました。

以前は日曜日に開催ということもありましたが、昨今の「働き方改革の影響」で
休日出勤で行うことが事実上困難となり、日曜日の開催はほぼできなくなりました。

そうなると土曜日に現場見学会となるのですが、施工会社や設計事務所だけではなく
組合の方も忙しくなかなか人が集まらないということもあります。

リタイヤされてから時間がかなり経った方には、昨今建設現場では大問題となり
つつある「働き方改革の影響」といってもピントこないかもしれません。

現実の施工会社への影響としては、残業、休日出勤が月40時間までに厳しく制限されて
しまい、残業すると社内的な問題となってしまい、「いくら社員が働きたくとも働けない」
という一昔前では、考えられない事態となっています。

中にはタイムカードではなく会社のパソコンの稼働時間で労働時間を管理、制限
されている会社もあります。

そのような会社の社員は、こっそり自宅に仕事を持ち帰ってこなすそうです。
これでは「家族にも会社にも言えず、もちろん残業手当も出ない闇残業」となり、
本末転倒というか何のための「働き方改革」なのか?となっています。

しかも、これまで企業によっては上限なく支払われてきた残業手当も月45時間を
超える分は月45時間までと決められていますので、企業は支払うことができずに
自動的にカットされますから、諸物価高騰にも関わらず、実質賃金が目減りして
しまい、特に若手の生活を圧迫することになっています。

これまでは、建築現場は工事のできる春から秋までは日曜日のみを休みをした
4週4休として、現場の無い冬季間に休みをまとめてとることがが一般的でしたが、
「働き方改革」の推進で大手の建設会社から春から秋も4週6休となりつつあり、
最終的には通年での完全週休2日を目ざすとのことです。

このままでは施工会社の土曜日の休みは増える一方ですので、これまで当たり前に開催された
土曜日の現場見学会すらも開催が難しくなりつつあります。

そのような社会変化に対応すべく、今後平日の現場見学会が増えてくるかと思います。

また、同じ理由で土日の理事会、修繕委員会の開催もどんどん難しくなってきます。

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