2回目以降の大規模修繕工事で施工会社選定を行っているとあちこちで「前回の大規模修繕工事では・・・」という声が聞こえてきます。

一番多いのが、「前回はもっと施工会社の応募が多かった」

二番目は「前回はこんなに工事費は掛からなかった」

三番目は「前回はもっと工事費を値引いてくれた」

そのほかには、「前回は工事の直前に施工会社を決めても間に合った」

札幌市内の駅前や大通、すすきのでの再開発によって、いわゆるゼネコン(総合建設業)と言われる施工会社が大規模修繕工事にほとんど応募しなくなってから3年以上たちます。

又、全国規模の大手マンション大規模修繕の専門会社同士の合併もありました。

現場監督の人手不足で開店休業状態の施工会社もあると聞きます。

ひょっとすると札幌圏でマンション大規模修繕工事の施工会社数は最も多かったリーマンショック後に比べ半分以下となっているかもしれません。

簡単にまとめると、前回は管理組合の買い手市場で現在は施工会社の売り手市場です。

つまり、前回の大規模修繕工事は管理組合が工事価格決定の主導権を持っていましたが、現在は施工会社の方が工事価格決定の主導権を持っているという状況です。