最近は浸透したのか、あまり聞かなくなりましたが令和はSDGsの時代です。

「SDGsとは、「持続可能な開発目標」のことです。

すべての人々にとってよりよい、より持続可能な未来を築くための青写真です。

誰一人置き去りにしないために、2030年までに各目標・ターゲットを達成することが重要です。」とインターネットで検索すると出てきます。

昭和の時代のスクラップ&ビルドのように築50〜60年位で建物を解体して、新しく立て直せば良いなんて考え方はとっくに過去のものとなっています。SDGs的に考えれば、マンションもいかに長持ちさせる。快適に使い続けていくか?というのがポイントになっていきます。

なぜなら、建物を解体した際のごみはすべて産業廃棄物となり再生するために分別処理が必要になり、そのコストは簡単に受け入れられない位大きなものになっています。

昭和的な考え方では「建物が新築から50〜60年経ったら解体にして更地にし、解体費用と地代をツーペーして余ったお金を組合員みんなで山分けにして組合を解散する」と思っていると思います。

つまり、古くなった建物を解体すれば、全組合員にいくばくかのお金が残りハッピーエンドで終わることができると。考えているのではないでしょうか?

そんな昭和時代の常識を実現ことができるのは、札幌市内でも地代が高く流通性に優れ、敷地に対する容積が余っていて、新たに分譲した部分を不足する工事費に補填できるごく一部の地域に限られた話です。ほとんどの建物は、地代だけでは、解体費用が足りなくなります。

原因は、解体費が急騰したことです。

建築工事費もリーマンショック直後に比べると2倍になっています。

まして、分譲マンションの建て替えは、夢の又夢となり、全国的に全く進んでいないというのが現実です。

新築費用も昔の坪40〜50万円なんかではとてもできず、解体費を入れると坪80万円〜100万円は超える金額です。

札幌市内の超一等地以外に建つほとんどマンションでは解体費用が土地代を大きく上回り、組合員はかなりの追い銭をしないと建物解体と組合の解散すらできません。